ウナイ・エメリの下でスタートを切った今季のアーセナルは、現在4位と悪くない位置につけている。トップ4フィニッシュは十分狙える目標で、最初のシーズンとしては十分な戦いぶりと言えるのではないか。
ただし英『FourFourTwo』は、さらに先のステージへ進むには修正すべきところがいくつかあると指摘している。トップ4入りだけでなく優勝を目標とするには、まだ不足しているものがあるのだ。
1.トップ6との対戦成績
ホームではトッテナムやチェルシーを撃破したり、リヴァプールと引き分けたりと、まずまずの結果を残しているが、アウェイでの成績が悪い。リヴァプールには1-5の大敗を喫し、チェルシーに2-3と敗れるなど勝ち点を落としている。優勝を狙うには、ここを改善するしかない。
2.守備の改善
これはアーセン・ヴェンゲル体制の頃からの課題だが、アーセナルはリーグ戦24試合を終えた段階で33失点もある。首位リヴァプールが23試合消化時点で13失点しか喫していないことを考えると、33失点は多すぎる。クリーンシートの数も4試合しかなく、ここの改善は急務だ。
3.サイドプレイヤーの補強
現在のアーセナルには純粋なサイドアタッカーが不足しており、ここ最近話題に上がっているインテルMFイヴァン・ペリシッチのような選手が求められている。アレックス・イウォビも突破力のある選手だが、もう1ランク上のサイドアタッカーが欲しいところだろう。
4.エジル問題の解消
エメリの中でメスト・エジルが絶対的な存在でないのは明らかだが、同メディアはアーセナルに創造性が不足していると指摘している。獲得候補に挙がるデニス・スアレスやハメス・ロドリゲスにもチャンスメイクの能力があり、そうした選手がチームに求められている。同メディアはエジルが今でも1試合平均1.8本のチャンスメイクに繋がるパスを出していると評価しているが、エメリは攻撃の質をどう高めてくるのか。