メジャーリーグ史上最も偉大な親子コンビは?

ブラディミール・ゲレーロJr.やフェルナンド・タティスJr.といった「二世選手」の有望株が注目を集めるなか、MLB公式サイトのアンドリュー・サイモンはデータサイト「Baseball-Reference」が算出しているWARをもとに「偉大な親子コンビ」のTOP10を紹介している。なお、サイモンは「親子がともに一定の成功を収めていること」をランクインの条件としており、ランキングの対象は親子がともに通算WAR10以上を記録しているコンビのみ。そのため、ヨギ・ベラ、トニー・グウィン、トニー・ペレス、ティム・レインズなど、父が殿堂入りを果たしている親子コンビはランキングの対象外となっている。

1位に輝いたのはボビー(通算WAR57.9)とバリー(同162.8)のボンズ親子だ。子のバリーはメジャー史上4位の通算WAR162.8をマークしており、2001年に歴代最多の73本塁打を放ったほか、MVP受賞はなんと7度。パフォーマンス向上薬の使用疑惑によっていまだ殿堂入りを果たせていないものの、球史に残る名選手の1人である。一方、父のボビーも極めて優秀な選手であり、「30-30」を通算5度記録するなど、通算WAR57.9をマーク。通算300本塁打&400盗塁を記録しているのはメジャー史上でこの2人だけであり、また「20-20」を10度達成したのもこの2人だけである。

2位はケンSr.(同34.5)とケンJr.(同83.8)のグリフィー親子。両者は1990~1991年にマリナーズでともにプレイし、1990年9月14日(現地時間)のエンゼルス戦では親子で二者連続本塁打を放っている。3位はフェリペ(同42.2)とモイゼス(同39.9)のアルー親子だが、フェリペは「アルー3兄弟」として知られており、ヘススとマティもメジャーで15シーズンのプレイ経験がある。さらに、3兄弟のいとこであるホゼ・ソーサや甥のメル・ロハスも元メジャーリーガーだ。

以下、4位はレイ(同25.7)とボブ(同27.4)のブーン親子、5位はメル(同40.8)とトッド(同21.1)のストットルマイヤー親子、6位はホゼ(同54.4)とホゼJr.(同19.5)のクルーズ親子、7位はガス(同15.4)とバディ(同66.3)のベル親子、8位はサンディ(同10.5)とロベルト(同67.1)のアロマー親子、9位はディジー(同46.2)とスティーブ(同13.3)のトラウト親子(注:エンゼルスのマイク・トラウトとは無関係)、10位はセシル(同17.2)とプリンス(同23.6)のフィルダー親子がランクイン。ランディとトッドのハンドリー親子、フリアンとスタンのハビアー親子、デーブとアダムのラローシュ親子、バーンとバンスのロー親子、ゲーリーSr.とゲーリーJr.のマシューズ親子、ハルとブライアンのマクレー親子などが惜しくも圏外となっている。

© MLB Advanced Media, LP.