フットボールの世界では時として番狂わせが起こる。これこそフットボールの醍醐味なわけだが、今週ミッドウィークに欧州各地で行われた試合でもそんなサプライズが多く見られた。
【EPL】ニューカッスル2-1マンチェスター・シティ
開始早々、シティがFWアグエロのゴールで先制し、その時点でサプライズが起こる可能性は低いかと思われた。だが、蓋を開けてみればホームチームがFWサロモン・ロンドンとMFマット・リッチーの得点で番狂わせを起こした。
シティはこれでリーグ4敗目となり、皮肉にもその内の2敗は元リヴァプール監督のラファエル・ベニテスとロイ・ホジソンが率いるクラブ(ニューカッスル・クリスタルパレス)によるものだった。
【EPL】マンチェスターユナイテッド2-2バーンリー
スールシャール体制になってリーグ戦6連勝中だったユナイテッド。その勢いを止めたのは「赤毛のモウリーニョ」ことショーン・ダイチ監督率いるバーンリーだった。
前半から攻撃の手を緩めなかったユナイテッドだったが、先制パンチを喰らわせたのはアウェイチームだった。更には81分に追加点を許し万事休すかと思われたが、ポグバのPKとアディショナルタイムのリンデロフの劇的弾で何とかドローに持ち込んだ。
シュート28本で2得点は物足りないだろう。最後まで攻撃にクオリティと熱意が感じられたのはファン・マタだけだった。
【EPL】ボーンマス4-0チェルシー
ミランから加入したFWゴンサロ・イグアインのデビュー戦は散々なものとなってしまった。前半はスコアレスで折り返すものの後半になるとボーンマス自慢の攻撃陣が爆発。シュート数はボーンマスが12、チェルシーは11と差はないが、フィニッシュの精度に明らかな違いがあった。
【コッパ・イタリア準々決勝】アタランタ3-0ユベントス
公式戦ここ6試合で4勝2分0敗、挙げた得点数はなんと21。アタランタが止まらない。
そして彼らはついにこのミッドウィーク、絶対王者ユベントスに国内初黒星をつけたのだ。
この試合で2得点を挙げたコロンビア代表FWドゥバン・サパタは、セリエA13節を終えた時点で3得点だったのにも関わらず、続く14節ナポリ戦から突如覚醒。20節フロジノーネ戦では4得点を記録している。現在公式戦10試合連続得点中だ。
【コッパ・イタリア準々決勝】フィオレンティーナ7-1ローマ
このスコアを誰が予想できたというのだろうか。7得点でフィオレンティーナがローマを粉砕した。
驚きのスコアとなったこの一戦では、元イタリア代表FWエンリコ・キエーザを父に持つFWフェデリコ・キエーザ、そしてアトレティコマドリード監督ディエゴ・シメオネを父に持つジョバンニ・シメオネの「ヴィオラ2世コンビ」が大活躍。
フットボールには特に厳しいこの地で、精神的に追い込まれていたというシメオネにとっては、久々の複数得点。喜びを爆発させていた。