LINEで無料相談 女性、ひとり親家庭、児童虐待 2月1日から

 県は2月1日から、無料通信アプリ「LINE」(ライン)で、女性、ひとり親家庭、児童虐待の3テーマの無料相談を試行する。若者らにスマートフォンなどで気軽に相談してもらい、悩み解決の糸口にすることが目的だ。

 相談は、県内の女性からドメスティックバイオレンス(DV)などの悩みを聞く「かながわ女性のための相談」(14日まで)、「かながわひとり親家庭相談」(19日まで)、子どもと保護者から家庭や家族などの相談を受ける「かながわ児童虐待防止相談」(28日までで横浜、川崎、相模原、横須賀市以外の住民が対象)の3種類。LINEを使った相談の研修を受けた専門相談員が複数で対応し、状況に応じて専門機関などを紹介する。

 いずれも電話などの相談窓口があるが、若い世代には直接話すことが苦手な人も少なくなく、家族らに話を聞かれることを心配する人もいるという。県福祉子ども未来局は「今まで相談につながっていない人が、アクションを起こすきっかけになれば」と期待する。

 また、JKビジネスなどの被害が広がる一方で、従来の相談窓口には若年層の相談者が少ないことを踏まえ、LINE相談の情報を記したカードを公私立高校で配布。既に約1500件の登録があったという。県の担当者は「匿名、無料なのでどんなことでも気軽に相談を」と呼び掛ける。

 相談のIDや登録方法は、県のホームページで確認できる。

神奈川県庁

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