Tカード問題、個人情報の適正管理を要請 海老名

 ポイントカード「Tカード」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が会員情報を裁判所の令状なしに捜査当局に提供していた問題で、CCCを含む共同事業体に市立図書館の運営を委託している神奈川県海老名市はこのほど、CCC側に個人情報や貸し出し履歴の適正な管理の継続をあらためて要請した。29日の定例会見で伊藤文康教育長が明らかにした。

 伊藤教育長は会見で、20日に問題が報じられた直後にCCC側と面会したと説明。面会には市教育委員会幹部が出席し、「誤解をされないよう、確実に(個人情報などの適正な取り扱いを)履行してほしい」と伝えたことを明かした。

 市内に2館ある市立図書館ではTカード機能付きの図書利用カードを導入しているが、伊藤教育長は「図書利用カードの使用者の個人情報や貸し出し履歴はCCC側に提供していない。利用者の皆さんに安心していただきたい」と強調した。

 市教委は25日付で、市立図書館のホームページ上でも個人情報などをCCC側に提供していない旨のお知らせを掲載した。

海老名市立中央図書館=同市めぐみ町

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