銀座をデモ行進 安保法廃止求め

銀座をデモ行進 安保法廃止求め

 安全保障関連法の廃止を求め、学生団体や学者、市民団体が集まった大規模な集会が6日、日比谷公会堂(東京都千代田区)で行われ、参加者らが東京・銀座の街をデモ行進した。大学生や評論家、国会議員らが「これまで以上に連携を深め、来年7月の参院選で勝たなければいけない」「声を上げ続けることで民主主義を取り戻そう」などと声を上げた。

 「KEEP CALM AND NO WAR 戦争反対★1206銀座大行進」と銘打った抗議行動で、学生団体「SEALDs」(シールズ)と「安全保障関連法に反対する学者の会」のほか安保法に反対する複数の団体が連携。主催者発表で4500人が参加した。

 日比谷公会堂の集会には、サプライズゲストとして俳優の石田純一さんが登場。「僕は安保法制に反対するために国会前に立った。いろんな人からお叱りをいただいた。だが思うのは言論の自由があってこそわれわれは成り立っているということ」と語りかけ、「世界一平和で安全な、そしてどこの国にも戦争に行かない、そういう日本であり続けたいと強く願っている」と締めくくった。

 このほかSEALDsのメンバーや評論家の佐高信さん、共産党の志位和夫委員長、民主党の福山哲郎幹事長代理などがマイクを握り、安保法制の問題点を指摘、来年夏の参院選挙に向けた連携強化を参加者へ呼びかけた。

 綾瀬市に住む大学2年の男子学生は「法律が成立してしまったのに、今日これだけの人が集まったのはすごいこと。法律の内容をもっと知ってもらえば、反対の声はまだまだ広がるはず」と話した。

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