【今週の「たべごころ」】産地を訪ねて こだわりのブロッコリーで自信作のパスタを

RKB毎日放送で放送中の「たべごころ」(土曜午後5:00)。料理研究家のコウケンテツさんが毎回、旬の食材を生かしたメニューを提案し、そのレシピを実演している。VTRでは郷土の食文化やこだわりの産地、バリエーション豊かな店などを紹介し、視聴者を飽きさせない。アシスタントは三好ジェームスアナウンサー。男同士のゆるい“天然トーク”と、そこへ絶妙に割って入る田畑竜介アナのナレーションがスパイスとなって番組を盛り上げている。

2月2日の放送は「産地を訪ねて」からスタート。コウさんが冬野菜・ブロッコリーの産地・北九州市若松区へ。20年以上作り続けているというベテラン生産者から、実はとても繊細な野菜であることを学ぶ。そして、スタジオでは生産者が手塩にかけて育てたブロッコリーを使い、「自信作なんです」と胸を張る和風パスタ料理を提案することに。

まずはシイタケ。手で裂くと香りがよく出るとか。三好アナが「もっと作りたい」と積極的に調理を手伝おうとする。そういえば、番組で紹介するメニューって、簡単に作れるものが多い。三好アナの発言は、コウさんのレシピがいかに手軽かという裏付けなのかもしれない。今回のメニューも見ていて「やってみたい」と思わせる感じなのだ。

食材を切る場面では、作業スピードの話に。「ついつい撮影を意識して、見せるように調理していたけど、カメラが3台もあるわけだから、ちゃんと拾ってくれるよね」とマイペースを再確認。「ただ、早くやるとしゃべりがゼロになるけど」と思い直す。三好アナが「家ではどうなんですか?」と尋ねると「家ではマッハ!」とコウさん。「『マッハ』って久々聞いた」と三好アナが大笑いしていた。

ブロッコリーの花蕾(からい:花とつぼみの部分)と茎を、それぞれの特性を生かして別々に調理する点もポイントだ。茎の部分は外側の皮を厚めにむいていく。その過程で三好アナが、あふれる水分を極端に誇張して表現すると「(その発言)用意していたやつだろ」とコウさんがツッコむ。今日も2人の息はぴったり。さらに「男2人がイチャイチャする番組だから」とコウさんの軽快なトークは、この後も続いていた。

話を料理に戻そう。パスタは平打ちの生麺・フェットチーネを使う。細い麺だとブロッコリーに負けてしまうのだとか。麺をゆでる際には、食材をゆでた昆布だしの汁をむだなく再利用。これも、1月5日の放送で紹介した93歳の料理研究家・桧山タミさんの教えから。「タミイズムですね」とコウさん。

試食タイム。料理の香りがスタジオに広がる。「和風だからおはしで」と味わい始めた。「肉類を使っていないのに食べ応えがある」と食欲おう盛な三好アナをも満足させる仕上がりに。ぜひ、その出来栄えを放送で。

なお、番組公式サイトでは、前回放送のレシピも公開中。

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