安心安全で使い勝手バツグン! イマドキ女子が敢えて選びたいのは軽自動車!
昨今、何かあるとすぐに「クルマ離れ」と言われることが多いが、それは公共交通機関が発達している都心部のみの話で、地方の移動の中心は「クルマ」であることは変わらない。
その中でも軽自動車の割合は高く、国内新車販売に占める軽自動車の割合は年々増加しており、現在は40%近くに達している。
これまで経済性や税金の安さなどで選ばれていたが、最近は商品力の高さから「指名買い」されるケースは多いと聞く。登録車は世界戦略車として開発されるケースが多く、販売ボリュームが高い仕向地に合わせて開発されるのに対して、軽自動車は「日本のため」に開発されるため、ユーザーニーズに的確な商品企画ができることも大きいと思っている。
軽自動車は危ない・ダサいはもう古い考え! N-BOXはスタイル・走り・便利さもピカイチ
価格はかつてコミコミ100万円と言うイメージの軽自動車だが、今や車両本体価格が200万円近いモデルも多い。
そういう意味では、コンパクトクラスの普通車との逆転現象も起きているのも事実だが、それでも売れているのはユーザーにとって「高くても欲しい」と思わせる魅力があることを意味している。
そんな軽自動車の中でHonda N-BOXは、2018年(1月~12月)の新車販売台数で、軽自動車だけでなく普通車を含めて第一位となる24万1870台を記録。
つまり、「日本で一番売れているクルマ」と言うわけだ。
その人気の秘密はどこにあるのか? 今回はリアルユーザー層に近い世代代表、モデル・レースクイーンとして活躍している“ちびはる”こと「はるま」クンと一緒に探っていこうと思う。
大きいクルマは好きだけど、自分で乗るなら軽が良い!
Honda N-BOXは、2011年にライバルに対して劣勢だった軽自動車市場で巻き返しを行なうべく、全てを刷新したNシリーズの第一弾として登場。
2017年に現行モデルに世代交代をしたが、ベストセラーのフルモデルチェンジは非常に難しい。
「売れているから大きく変えなくてもいいのでは?」、「いや、売れているからこそ、攻めるべき!!」とメーカー内でも意見が真っ二つに分かれる事が多いが、高い評価を得ている現行型のデザインは、まさしく「キープコンセプト」。
メカニズムはライバルを引き離すために「全面刷新」と言う道を選んだ。
まず、一般的に世代の高い人たちは「軽自動車」と言うだけで拒否するような人も多いが、若い子はどうだろうか?
はるま「全然気にならないですよ。むしろ軽自動車は取り回しがいいし、運転もしやすいので積極的に選びたいジャンルです。もちろん、大きいクルマは好きですが、自分で乗るなら小さいクルマのほうが絶対いいです!!」
エクステリアはパッと見ると先代と大きな変化がないが、新旧モデルを見比べてみると、フルLEDのライト類やメッキパーツの見直しにより質感も高められている。
今回用意したスタンダードは愛くるしいヘッドライトも相まってカジュアルなのにいいモノ感を感じる仕上がりだ。
一方のカスタムはメッキパーツが減り、ブラックフェイスとシーケンシャルウインカーなどにより、ちょい悪だけど大人っぽい精緻な印象も備えている。
12色から選べるボディカラー 女の子にとって“色”は自分を主張する上で大事な要素!
また、豊富なボディカラーの特徴の一つで、2トーンカラーを含めるとノーマルは14色、カスタム10色を用意。売れているクルマだからこそ、個性を出すための差別化は大事な要素だろう。
はるま「男性/女性関係なく似合うデザインはもちろん、可愛い色からシックな色まで様様なカラーバリエーションがあるのは魅力的ですね。女の子にとって“色”は自分を主張する上で大事な要素。でも、私は意外と現実主義だから無難な色を選んでしまいますが(笑)」。
インテリア操作系のレイアウトは先代を踏襲しながら質感と利便性をレベルアップ。嬉しいのはメーター位置が視線移動の少ない位置へと変更、各計器類もシンプルでサイズも大きいので視認性も良好、安全性にも大きく寄与している。まずは運転席に座ってもらうと……。
はるま「ノーマルの状態でオシャレですよね。まるでイケアの家具みたいに明るくてカジュアルな雰囲気です。
シートもクッションがシッカリしているので長時間乗っても疲れなさそうです。わたし、都内は怖いのであまり運転しないのですが、地元に戻るとちゃんと運転するんです。
でも、自宅のクルマはハッチバックの普通車なので幅寄せや車庫入れが苦手で(泣)。
でも、N-BOXはサイド/リアにある補助ミラーとバックカメラ(OP)があるので克服できると思います! あと、スマホが手放せない私たちの世代にとっては、2つのUSB充電ジャック(タイプ別設定)は“神”!。充電待ちする必要ないですからね」。
リアシートが超広い! 助手席のスーパースライドシートも女子旅に最適
続いてリアシートに座ってもらう。先代でも十分以上だった室内スペースは、エンジンルームのコンパクト化やリアゲートの薄型化によって室内長が60mm拡大した。
もちろん使い勝手が大きく向上し、その中でも特に、助手席が前後に長くスライド(57cm)する「助手席スーパースライドシート(タイプ別設定)」は超便利機能の一つだ。
はるま「両側スライドドアが標準なんですね!! モデルやレースクイーンはミニバンで移動することが多くて色々なクルマに乗るんです。普通車でも片側スライドのクルマがあるのに……。
それにしても、リアシート広すぎです(笑)。一番後ろにセットしなくても足元に余裕があるし。助手席のスーパースライドシートは運転席と後席の間にセットすると前後互い違いになるので、前の席と後ろの席のコミュニケーションが取りやすいので、みんなで出かける時は嬉しい装備ですね!」
スマホが収納できるポケット リアドアには収納式のサンシェードも装備!
また、フロントシートバックにはスマホなどが収納可能なポケット、リアドアには収納式のサンシェード、更には全てのガラスが紫外線を99%カットするUVカットガラスなど、「あったらいいな」と思う装備がシッカリと装備されているのも魅力の一つだ。
はるま「紫外線は女の子にとって大敵なのでありがたいです! また、サンシェードは海やスキーに行って室内で着替えをする時も目隠しになるので安心できます。
ただ、後席の人も使えるUSB電源があるといいなぁ……。と思ったら! ホンダアクセスの用品でちゃんと用意されているんですって!! あったらいいな、がしっかりと用意されているんですね♪」。
エンジンを全面刷新し、余裕の走りにさらに磨きをかけたHonda N-BOX
ただ、クルマは走ってナンボである。現行型N-BOXはエンジンが全面刷新され、燃費向上のためにロングストローク化して燃焼効率をアップした。
更にNA(自然吸気)モデルは軽自動車として初採用のVTEC(吸気側)で高出力化、ターボモデルは電動ウエストゲートの採用によりパワフルな走りとレスポンスアップを実現している。
トランスミッションは全車CVTだが、こちらも変速特性の最適化やフリクション低減などの改良が行なわれている。
プラットフォームもエンジン同様に全面刷新。基本骨格に1180Mpa級の超高張力鋼板の使用やシーム溶接、構造用接着剤の使用などにより剛性アップと軽量化を両立。スペック的には先代より約80kgも軽くなっている。
まるで軽自動車じゃないみたい!走りが滑らかで乗り心地も凄くいい
本当ははるまクンに運転してもらおうと思ったが「都内の運転はちょっと不安」と言うことなので、筆者の助手席に乗ってもらい一般道へ出た。
今回はNAモデルだが、発進直後のモタツキがなく少ないアクセル開度でもスッと進む。
その力強さは60-70km/hまで変わらず、「これならNAで十分」と思える動力性能だ。さすがに高速道路では鋭い加速はないものの、普通に走る分には十分な性能を備えている。
はるま「今までの軽自動車って『音ばかり凄くて全然走らない』と言うイメージだったのですが、N-BOXはそのイメージを全て払しょくされました。
正直言って軽自動車じゃないみたい(笑)。音が凄く静かなので、前と後の席で会話をする時も声を張り上げる必要がないし、走りも滑らかで乗り心地も凄くいいです。
このクルマなら、長距離を走っても全然疲れないと思います」。
一方のターボモデルは、むしろ余裕があるくらいのパフォーマンスを誇る。
ターボらしさは先代より薄れているが、それはターボラグがなく全域で滑らかなフィーリングになっている証拠でもある。小排気量ターボが苦手とする低速域もギクシャク感が少なく、自然に運転できるのも嬉しいポイントだ。
衝突軽減ブレーキを含む「Honda SENSING」を全車に標準装備
そして、小さいクルマだと安全性が心配……と言う声もまだ聞く事があるが、N-BOXはその部分に関しても抜かりはない。
軽量高剛性ボディに加えて、Hondaの上級モデルと同じくACC(アダプティブクルーズコントロール)や衝突軽減ブレーキ、更に車線維持支援機能など含む10の機能を備えた運転支援システム「Honda SENSING」を全車に標準装備している。
はるま「小さいクルマでも安全性能が最新の普通車と変わらないのは、私を含む運転が苦手/不安な子でも安心です!」。
Honda N-BOXは、可愛い子供のために「あえて」選んであげたいクルマだ!
このように全方位の性能を高いレベルで備えた新型N-BOXに乗ると、軽自動車の新たなスタンダードと言っていい存在であると同時に、「軽自動車だから」と言うエクスキューズは一切なく、クルマとして「いいね!」と言える一台だと改めて実感することができる。
ベストセラーのクルマだけあって街中で見かける機会も多いN-BOXだが、ホンダアクセスから様々なアクセサリーが用意されているので、“自分色”に染めてしまうことも十分に可能だ。
はるまクンくらいの娘さんを持つお父さん/お母さん。Honda N-BOXは、子供への初めてのマイカーとして「とりあえず軽自動車」ではなく、「積極的に」お勧めできる一台であること請け合いだ。
[TEXT:山本 シンヤ MODEL:はるま PHOTO:土屋 勇人]