神奈川県と神大がタッグ 未病、人材育成など5つの柱

 神奈川県と神奈川大学(横浜市神奈川区)は31日、多様化している課題に適切に対応し地域社会の発展に寄与するため、包括連携協定を結んだ。国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」を踏まえ、人材育成や未病改善などの連携事業に取り組む。

 具体的な連携事業として、(1)国際交流・グローバル人材育成(2)未病改善(3)人生100歳時代の設計図の取り組み(4)地域を担う人材育成(5)産学公の連携強化ーを五つの柱に挙げている。

 県庁で同日行われた締結式で、黒岩祐治知事と兼子良夫学長が協定書に署名した。

 両者による具体的な連携事業の実施で、SDGsの取り組みを推進することを目指す。黒岩知事は「新しい地平を共に築きたい」と期待を寄せ、超高齢社会が進む中、県が積極的に進めている未病改善などで「パートナーとして、深掘りをしていきたい」と述べた。

 神奈川大学は2020年に新学部「国際日本学部」を設置構想中で、21年4月には横浜・みなとみらい21地区にキャンパス開設を予定。兼子学長は「県と手を携えて、人生100歳時代の多様化する地域社会の課題解決に向けて努力する貴重な礎になる」と応えた。

 県と包括連携協定を結ぶ大学は横浜市立大、東海大、横浜国立大、関東学院大に続き5例目。神奈川大は平塚市、大磯町、二宮町、横浜市神奈川区とも結んでいる。

協定を結んだ兼子学長(左)と黒岩知事=県庁

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