映画「この道」特別上映会開催! AKIRAと小島藤子が柳川を訪問。「自分の古里が柳川だったら最高ですね」

詩人・北原白秋と音楽家・山田耕筰の友情を題材とした映画「この道」。白秋の誕生日である1月25日、同作の特別上映会が白秋の地元・福岡県柳川市で行われ、特別舞台あいさつには耕筰役のEXILE・AKIRAと新聞記者を演じる小島藤子が登壇した。

舞台あいさつに先立ち2人は「北原白秋記念館」を訪問。同館は白秋の生家でもあり多くの貴重な文化財が展示されている観光スポットだ。白秋の肖像写真を見たAKIRAは「(白秋を演じた)大森南朋さんにしか見えない! そっくり」と映画のキャスティングに改めて驚いた様子。また、2人は水の里・柳川の代名詞でもある川下りも体験。船頭が笛で映画の表題でもある童謡「この道」を吹く中、冬の柳川風情を満喫した。一方、その傍ら、川沿いは見物客で埋め尽くされ、多くの歓声が飛び交っていた。

柳川総合保健福祉センター「水の郷」で行われた特別上映会には、約800人が詰めかけ会場は大きな熱気に包まれた。舞台あいさつで2人が登壇すると盛り上がりは最高潮に。柳川の印象を問われるとAKIRAは「自分の古里が柳川だったら最高だなと思った」と語り、小島は「温かく迎えてくださってうれしいです」と笑顔を見せた。とあるシーンで60代の耕筰を演じたAKIRA。ハリウッド級の特殊メークを施し、口と目と耳以外は全て覆われている状態で撮影に臨んだという。「シワもシミも全部作り込み。その分、自分の表情を使えないので、感極まるシーンの演技などは大変だった」と明かした。

また、映画撮影時とEXILEのライブ時期がちょうど重なったそう。パフォーマーAKIRAと俳優AKIRAとの切り替えが難しく、指揮をするシーンでは切れ味のありすぎる演技になり、監督から「EXILEになってるよ」と指摘されたという、人気者ならではのエピソードも飛び出した。共演した小島は「あいさつする時は既にメーク後だったので、(AKIRAが)どこにいるか分からず身長で判断した」と明かし、「たたずまいなどご年配の方にしか見えなくてすごくやりやすかった」と語った。

今回の特別上映会には、老若男女問わず多くの人が詰めかけていた。そんな客席に小島は「アットホームな温かさがあり、人を含めすてきな場所なんだなと思った」、AKIRAは「幅広い年齢層が楽しめる日本映画が少なくなっている気がする。そんな中この映画には、ご年配の方含め、幅広い年齢層の方々が見に来てくださっている。すごくありがたいこと」とそれぞれあいさつした。

白秋の波乱に満ちた半生と耕筰との友情を描いたこの作品は、聞きなじみある童謡とともに物語が展開されていき、見た人の郷愁を誘う。童謡が100年歌われて続けてきたように、この作品も長く語り継がれることを期待したい。

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