ついに決勝!日本代表と戦うカタール、危険すぎる5名の選手たち

ついにアジアカップ2019は決勝の日を迎えた。イランに3-0といい形で勝利を収めた日本代表は、5回目の頂点を狙ってカタール代表と対戦する。

相手となるカタールは、まだ今大会6試合を戦って失点を喫していない。個人能力よりも組織力を基盤としたチームで、ペースを握れなくても勝利できる。アジアには珍しい存在に仕上がっている。

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そのカタールのなかで最も注意しなければならない5名の選手をピックアップして紹介しよう。

アルマエズ・アリ

やはり今大会のカタールと言えば、彼を取り上げずしてどうするのかと。それぐらいアルマエズ・アリの存在感は圧倒的だ。

スーダンで生まれた22歳の若きストライカーは、このアジアカップ6試合で既に8ゴール。圧倒的な得点力を見せつけている。

細身であるためターゲットマンではないが、そのスピードと切り替えの速さ、スペースに抜けていく動きの質、そして狭いスペースでも鋭いシュートに持ち込むテクニック。まさにアジア最高クラスの点取り屋だ。

『BeIN Sport』で解説者を務めているジョゼ・モウリーニョ監督も「早く欧州に行くべき」と評したというアルマエズ・アリを抑えなければ、日本代表に優勝トロフィーがやってくることはないだろう。

もちろん、相棒となるスピードドリブラーのアクラム・アフィーフも注意したい。彼の飛び出しに引っ張られると、アルマエズ・アリが空いてしまうぞ。

ハッサン・アル・ハイドゥース

スタメンの平均年齢が25歳以下という非常に若いカタール代表チームにあって、一人113capを持つ経験豊かな選手。キャプテンを務めるアル・ハイドゥースは、長きに渡ってカタールを支えてきた生ける伝説だ。

デビュー以来ずっと所属しているアル・サッドではワントップで起用されていた時期もあり、前線ならどこでもこなす能力を持つ選手だが、このチームでは主に右サイドでプレーしている。

豊かな運動量と確かなテクニック、自ら仕掛けることも、味方を使うこともできるオールラウンドなアタッカーである。サイドでは守備でも精力的に参加し、若手を影で支えている。

あまり目立たないかもしれないが、チーム全体を操っているのはこのアル・ハイドゥースだ。日本代表ともかなり戦っているが、まだゴールを決めたことはない。今回こそと狙ってくるはずだ。

ブアーラーム・フーヒ

今大会は187cmの長身MFカリム・ブディアフがあまり使われていない。彼の高さは武器になると思うのだが、それ以上にこのブアーラーム・フーヒが重要な存在になっているから起用できないのかもしれない。

フーヒはアルジェリアで生まれ育った選手だが、若くしてカタールのアル・アラビに移籍し、外国人枠回避のためにすぐ市民権を取得した。一時はアルジェリア代表入りを目指すと宣言していたが、後に同胞のジャマル・ベルマディ監督に説得されてカタール五輪代表を選択している。

彼は非常に珍しいほどのユーティリティプレーヤー。かつてはアタッカーとして攻撃的にプレーしていたものの、トップ下やボランチもこなし、さらにセンターバックにまで配置されるという器用っぷりだ。

攻守に渡る幅広い貢献ができ、スマートなプレーでチームに流れを与えていく。彼がいるからこそ、カタールはさまざまなフォーメーションを使用することができるのだ。

ちなみに、2014年にはジュビロ磐田への加入が噂されたことがあるそう。

バシャム・ヒシャム・アル・ラーウィ

アルマエズ・アリとともにカタール代表としての出場資格がないのではないかと噂されているイラク出身のバシャム・ヒシャム・アル・ラーウィ。父親はかつてイラク代表でプレーした選手だった。

アル・ラーヤンの下部組織で育成された選手で、175cmという身長でありながらもセンターバックとして起用されている。その理由はパスサッカーを後方から組み立てられるタレントだからだ。

パートナーとなるタリク・サルマンとともにビルドアップを行い、時には自らドリブルで持ち上がって攻撃の起点となる。セットプレーではキッカーとして鋭いシュートを放ち、積極的にゴールを狙ってくる。

レバノン戦、そしてイラク戦でフリーキックを決めており今大会は絶好調だ。イラン戦のように自陣でのセットプレーを取られすぎると極めて危険だ。

アブドゥルカリーム・ハッサン

カタールの特徴といえば左サイドに彼がいること。昨年のAFC年間最優秀選手賞に輝いた25歳の左サイドバックは、186cmという大柄な体躯を持ちながら、豊かなスピードで仕掛けてくる攻撃的な選手だ。

2017-18シーズンにはベルギー2部のオイペンにも所属していた。まだ若いものの既にカタール代表で70試合に出場しており、もはやベテランの域である。

サイドからの破壊力あるオーバーラップは強烈だ。鋭いクロスだけではなく、最近は自らゴールを狙う動きが目立っており、3バック時にはペナルティエリアにもどんどん入ってくる。

アルマエズ・アリやアクラム・アフィーフに気を取られて守勢になれば、彼が一気に攻め込んでくるだろう。堂安律がマッチアップするだけに、この個人能力が高い選手同士の対決という点でも見ものだ。

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