秦野と伊勢原、消防指令共同運用へ 検討委設置

 秦野、伊勢原両市の消防本部は1日、費用縮減と迅速な相互応援を目指し、消防指令業務の共同運用に向けた検討委員会を設置した。2020年2月に結果報告を取りまとめる。新指令センターで2市の119番通報を受信、出場指令を行う体制への移行を検討する。

 秦野市は24年2月、伊勢原市は24年度内に消防総合指令システムの更新時期を迎える。2市の消防本部の消防指令業務を指令センターに統合。119番通報を受けて火災や救急、救助などの出場隊を編成して出場させる。

 人口減少と少子高齢化が進む中、整備費と維持管理費の縮減へ2市で運用を目指す。今後は消防指令業務を共同運用する茅ケ崎市と寒川町などの自治体を視察。秦野、伊勢原両市の消防長らが出席する検討委員会や作業部会を開き、指令センターの運用を話し合う。

 秦野市消防本部は「センターを一つにすることで部隊の迅速な運用が可能になる」、伊勢原市消防本部は「両市の間で現場に近い消防車を向かわせるなど、運用によっては現場到着時間の短縮も考えられる」と話している。

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