小田原市消防本部は、2018年に管内(小田原・南足柄・中井・大井・松田・山北・開成の2市5町)で起きた火災の概要(速報値)をまとめた。前年は1人だった死者数は、住宅火災の増加に伴い10人と急増、過去10年間で最多となった。
市消防本部予防課によると、火災は81件(前年比6件増)、負傷者数は22人(同4人増)だった。火災原因は、こんろが10件と最も多く、たばこ、配線・配線器具がいずれも7件と続いた。
同課の担当者は53件の建物火災(同14件増)について「特に住宅火災が例年よりも増えている」と分析。火災件数全体では、足柄地域1市5町では26件(同13件減)と減少している一方、小田原市では55件(同19件増)と増加が顕著であったことや、同市での死者がいずれも住宅火災によるものだったことから、同課は同市の住民らへの注意呼び掛けに注力していくとしている。
一方、市広報広聴課によると、救急の出動件数は1万6588件(同559件増)、搬送者数は1万4543人(同385人増)といずれも前年を上回った。
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