報道写真で昨年を振り返る、3月24日まで 受賞者ら講演

 ニュース写真で昨年を振り返る「2018年報道写真展」が横浜市中区の日本新聞博物館で開かれている。事件・事故やスポーツなどの現場で撮影した約300点を展示。2日には主催する東京写真記者協会によるカメラマンの講演会も開かれた。

 西日本豪雨、北海道地震などの被害実態や平昌冬季五輪・パラリンピック、サッカーW杯ロシア大会などの決定的瞬間を捉えた一枚が並ぶ。二刀流で米大リーグで新人王に輝いた大谷翔平選手や昨年9月にテニスの全米オープンを初制覇しトロフィーにキスする大坂なおみ選手のカットも展示されている。

 同協会賞グランプリは、「復興の色 東日本大震災から7年」。朝日に輝く岩手県の大船渡湾に浮かび上がるバスを捉えた写真などの5枚組だ。

 講演会では、グランプリを受賞した産経新聞社の宮崎瑞穂さん(28)が「灰色だった被災地の景色が復興に向かい色が戻っている願いを込めて、企画、撮影した」と振り返った。「羽生、2連覇の舞い フリー演技」を撮った毎日新聞社の手塚耕一郎さん(41)は「表情にこだわった。写真は、瞬間を写し止めるうってつけのメディアだと思う」と話した。

 同展は3月24日まで。午前10時から午後5時まで(入館は4時半まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌火曜休館)。問い合わせは同博物館電話045(661)2040。

グランプリに輝いた「復興の色 東日本大震災から7年」などが並ぶ「2018年報道写真展」=日本新聞博物館

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