江戸期に殉教した長崎出身のキリシタンで、日本女性初の聖人の一人、「長崎のマグダレナ」の像を展示する特別展「信仰の絆-マニラからNAGASAKIへ-」が3日、長崎市南山手町の大浦天主堂キリシタン博物館で始まった。3月23日まで。
NPO法人世界遺産長崎チャーチトラスト主催。長崎のマグダレナは、1633~37年に長崎・西坂で殉教した「聖トマス西と十五殉教者」の一人。1987年に聖人となった。
像は85年ごろに作られ、フィリピン・マニラのサント・ドミンゴ教会が所蔵。毎年10月に開かれる「祝祭行列」で披露される聖人像27体のうちの一つとして親しまれている。日本で展示されるのは今回が初めて。
像は全長約130センチ。長崎の信徒が贈ったツバキ柄の着物をまとい、ロザリオなどを身に着けている。長崎とフィリピンのキリスト教の歴史を紹介するパネルもある。
観光で訪れた水戸市の会社員、中村真由美さん(51)は「フィリピンとの強いつながりを感じた」と話した。博物館の観覧は無料だが、大浦天主堂の拝観料が必要。
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