『ESPN』は2日、アジアカップ2019の決勝戦日本代表対カタールの試合のレビューを掲載した。
1日に行われた試合は3-1でカタールが日本を破る結果となり、3年後にワールドカップ開催を控える湾岸地域の小国が初優勝を果たした。
『ESPN』はこの試合について以下のように話し、日本は大会を通して一対一の能力が足りなかったチームだと評した。
「多くの場合、戦術的な変化やその傾向はイデオロギー的なものに基づいて行われる。
カタールが金曜日に日本を3-1で破って初めてのアジアカップを獲得した。彼らはリアクションのチームとしてそこにたどり着いた。それに値する完璧な勝利だった。
それはサッカー全体としての課題も提起させているものだ」
「カタールを相手に、日本はどれだけボールを保持して積極的に働けるかという点が問われていた。早めの時間に失点してしまったのならば、その状況で機能させる方法は言うまでもなくそれである」
「しかしカタールのプレースタイルは精力的で、規律を守るディフェンスブロックの上に築き上げられてきた。
それは韓国との試合、UAEとの試合における強烈な勝利で最も明白に示されたことだ。
日本は結果を追うことを強制され、その状況におけるプレーで南野拓実に対する『不健康な依存』を露出させた」
「基本的に言えば、このトーナメントで日本は『最も一対一の能力が不足しているチーム』であった。
チームとして、90分での平均ドリブル数が23.78回と24チーム中11位。その成功率に至っては66.1%と24チーム中13位だった。
原口元気の動きと切り替えはこのようなチームで効果的に働くものだが、逆サイドの堂安律はアンバランスであった。
柴崎岳、遠藤航、塩谷司らのボランチは規則正しいパスを提供したが、前線の散発的な動きとドリブルの非効率性がそこにあった。
したがって、南野のような選手はディフェンスでのスペースを操るために必要になり、攻撃では深い位置からスタートしなければならなくなった。
そうして、ポゼッションの初期段階で機能的欠如を生み出すことになった。
24歳の南野拓実は、まるでリヴァプールにおけるロベルト・フィルミーノのように例外的な選手だった。このような日本の『頭の固い』状況の中で」