「平戸黄味香」 優しい甘み味わって 平戸・善果園

 長崎県平戸市堤町のミカン農園「善果園」で収穫されるミカン「平戸黄味香(きみか)」の出荷作業が本格化している。
 1月から2月にかけ収穫される平戸黄味香。鹿児島県喜界島原産の「花良治(けらじ)ミカン」の枝を同園の創業者、近藤善三(ぜんざぶ)さん(75)が知人から譲り受け、約5年前に平戸黄味香としてブランド化した。手のひらに収まるほどの大きさで、甘酸っぱい香りと優しい甘さでファンも多い。今年は気温が高く実りは良好という。
 同園は善三さんの長男、近藤重雄代表(49)と息子の友善(ともよし)さん(26)の3世代で運営。今年は平戸島西岸に面する約10アールの段々畑で約500キロを収穫した。
 4日は重雄さんの妻、香代子さん(47)が県内の道の駅などへ発送する平戸黄味香の傷や大きさを確認しながら丁寧に箱詰めした。善三さんは「平戸自慢の自然の恵みを皆さんに味わってほしい」と話した。
 問い合わせは同園(電0950.27.1913)。

傷や大きさを確認しながら「平戸黄味香」を丁寧に箱詰めする近藤香代子さん=平戸市堤町

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