西武のルーキー同士で“他己紹介”! 「死神」「くまちゃん」「じっと見つめて」?

西武のドラ1・松本航【写真:安藤かなみ】

西武の新人選手が同期選手を“他己紹介”、「パ・リーグTV」が公開

 先月、新人合同自主トレを終え、キャンプではそれぞれの課題に向き合うルーキーたち。大きな環境の変化のただ中で、まだまだ気疲れも多いことだろう。そんなルーキーたちにとって同じ年にプロ入りした同期の存在は、きっと頼もしいものなのではないだろうか。

 昨年のドラフトから3か月弱。ルーキー同士の仲はそこまで深まってはいないかもしれないが、同時期にこの世界に飛び込んだのも、きっと何かの縁だ。そこで、同じルーキーの立場から見たルーキーたちの人柄、関係性を垣間見るべく、西武の新入団選手全員に、自分以外の同期1名を紹介してもう動画を「パーソル パ・リーグTV」が公開している。

 渡邉勇太朗投手(2位・浦和学院高)と大窪士夢投手(育2・北海高)、今年度の西武のルーキーの中で高卒投手は彼ら2人だけ。可能性の塊のような長身の2投手に、お互いの紹介をしてもらった。

【渡邉】→【大窪】
「みなさん思っているとは思いますが、まあデカいな、というのが大窪の第一印象です。自分も190センチあって、はるかに見上げることがあるのは本当に大窪ぐらいなのですごくびっくりしました。細長くて、顔も結構(漫画の)“DEATH NOTE”の死神のキャラに似ているので、普段はリュークと呼んでいます。人柄は素直で、真面目な子。練習にひたむきに取り組むし、笑顔も良い」

「大窪へ。体の大きさも似ているし、同じ高卒のピッチャーとして、切磋琢磨して頑張りましょう」

【大窪】→【渡邉】
「勇太朗に初めて会ったときは、自分の身長(198センチ)に近い大きい人を初めて見たので、もっと怖いのかなと思ったのですが、すごく優しいヤツです。もう少し仲を深めて、勇ちゃんと呼べるようになれたら良いなと思っています。勇太朗はみんなに愛されるタイプ。ファンのみなさんにも愛嬌良く接してくれると思うので、これからも応援してあげてほしいです」

「勇太朗へ。近い身長で同じピッチャーで、まだまだ自分の方が実力は下ですが、これからはどんどん追いつけるように、そして追い越せるようにやっていきます」

“ドラ1”松本は同じ右腕の森脇を紹介 「優しい」

 注目のドラフト1位・松本航投手(日体大)と、ルーキーながらすでに2人の子どもを持つ森脇亮介投手(6位・セガサミー)は、5歳違いの同じ右腕。将来、西武投手陣に欠かせない存在になることが期待される2人にも、お互いのことを紹介してもらった。

【松本】→【森脇】
「森脇さんは2児の父親ですが、地元が近かったので(松本は兵庫県、森脇は京都府)親近感を持っていました。実際お会いしてみたら年上の方なのに話しやすくて、後輩の面倒見が良いと言いますか、すごく優しい方です」

「森脇さんへ。地元も近いので、今後とも色んな面でよろしくお願いします」

【森脇】→【松本】
「松本の第一印象は、物腰が柔らかくて話しかけやすい。今は“松本”と“航(わたる)”、半々くらいで呼んでいますが、これからは航と呼ぶことになると思います。投げる球は速くて、受けていると怖いボールを投げるんですが、人柄は本当に優しいので、良い選手になっていくんじゃないかな」

「松本へ。同期入団ということで、これから一緒に切磋琢磨して頑張りましょう」

 ここからは、捕手・投手に他己紹介リレーをつないでもらった。17歳の牧野翔矢捕手(5位・遊学館高)は、春季キャンプA班にも選ばれた粟津凱士投手(4位・東日本国際大)について。粟津は同い年の東野葵投手(育1位・日本経済大)について。東野は、牧野についての思いを、それぞれ自分の言葉で語ってくれた。

【牧野】→【粟津】
「最初に粟津さんを見たときは、身長が僕より少し大きくてかっこいいという印象でした。共通の知り合い(牧野選手の先輩)を話題にして、粟津さんから話しかけてくれました。今は粟津さんと呼んでいますが、もう少し仲良くなったら、凱士さんと呼びたいです。僕はよく粟津さんの顔をじっと見るのですが、こっちに気づいて変顔をしてくれる、優しくて面白い一面があります。変顔とか優しい表情とかしてくれると思うので、ファンのみなさんも粟津さんをじっと見つめてあげてほしいと思います」

「粟津さんへ。まだまだ僕はキャッチャーとして未熟ですが、将来粟津さんとバッテリーを組めたらいいなと思っています。今後とも、仲良く厳しく接していただけるとうれしいので、よろしくお願いします」

【粟津】→【東野】
「東野は同い年ですが、優しいです。食堂で寮生の後輩たちにも話しかけていて、面倒見が良いなと思います。普段は葵って呼んでいて、葵は凱士(かいと)って呼んでくれます。葵は照れ屋ですが、ファンの方々から声をかけられたらしっかり対応してくれると思う。自分もそういう風になれるよう頑張ります」

「葵、これからもよろしくお願いします」

【東野】→【牧野】
「翔矢と初めて会ったときは、かわいらしい後輩だなという印象でした。ファンのみなさんも喋りやすいと思うので、ぜひ気軽に声をかけてあげてください。よろしくお願いします」

「翔矢へ。いつも自分と一緒に居てくれて、ありがとうございます。これからもバッテリーとして長い付き合い、やっていきましょう」

中熊は“くまちゃん” 打ち解けた様子を見せる野手陣

 ここからは野手・捕手を中心とした他己紹介だ。佐藤龍世内野手(7位・富士大)は、同い年の中熊大智捕手(育3位・徳山大)について。中熊は、2歳年上の山野辺翔内野手(3位・三菱自動車岡崎)について。山野辺は、今年度のルーキーで2人だけの野手となる佐藤について教えてくれた。

【佐藤】→【中熊】
「中熊選手のことは“くまちゃん”と呼んでいます。真面目な人だなというのが第一印象です。今、僕ら寮で一緒に過ごしているのですが、練習中も普段も真面目です。食事のときに並んでいたら“先いいよ”と言ってくれたり、気を遣ってくれたり、優しい一面もあります」

「くまちゃんへ。お互い新人同士同期なので、切磋琢磨して一緒に頑張りましょう」

【中熊】→【山野辺】
「僕はちょっと人見知りするのですが、山野辺さんは入団挨拶で初めて2人でタクシーに乗ったとき、積極的に話しかけてくれました。年上なのに気を遣ってくださったり、雰囲気を良くしてくださったり、すごく良い先輩に恵まれたと思います。今は翔さんだったり山野辺さんだったり、五分五分なので、今後は翔さんと呼ぼうかなと思っています。ポジションは違いますし、全然追い付いてはいないですが、バッティングのことを山野辺さん……翔さんと話してみたいです」

「翔さん! ファンの方々に即戦力内野手として期待されていますが、僕も翔さんが開幕1軍でレギュラーを取って、活躍する姿を楽しみにしています。お互い頑張りましょう」

【山野辺】→【佐藤】
「龍世の第一印象はやっぱり元気がありそうな、パワフルな感じでした。すごく話しやすい良い子なので、ファンのみなさんも龍世と呼んでくれたらいいと思います」

「龍世へ。同じ新入団で、内野手は自分と龍世だけなので、一緒にチームを盛り上げていけるように頑張りましょう」「パ・リーグ インサイト」馬塲呉葉

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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