FKサービス(株)(旧・オリオン電機(株))が破産、事業は平成27年3月に他社へ移管

 FKサービス(株)(TSR企業コード:660080273、法人番号:4210001011533、越前市家久町46-20、設立昭和33年3月、資本金9500万円、田中博社長)は1月24日、福井地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には森口功一弁護士(福井さくら法律事務所、福井市春山1-3-4、電話0776-22-1175)が選任された。
 負債総額は債権者12名に対して215億8983万円。

 大竹貿易(株)として設立し平成10年4月、オリオン電機(株)に商号を変更した。
 液晶テレビやDVDレコーダー、BDレコーダーなど民生用オーディオ機器や電子機器などを扱い、自社ブランドのほか、国内大手家電メーカーのOEMやODMで実績を重ね、ピーク時の平成12年3月期には約920億円の売上高を計上していた。
しかし、その後は北米を中心とした海外事業の不振や液晶テレビ事業の低迷などから業績は悪化。人員削減などのリストラ策を講じるとともに、25年頃には北米エリアからも撤退するなどスリム化を推進したが、26年3月期の売上高は約250億円に落ち込み、赤字から脱却できずにいた。  こうしたなか、27年3月31日付でビーエーシー北陸(株)(TSR企業コード:013608010、法人番号:4010401115887、越前市)に事業および事業に係る資産と負債を譲渡。当社は現商号に変更し、清算手続を進めていた。
 なお、ビーエーシー北陸は、27年4月1日付でオリオン電機(株)に商号変更し、30年11月30日付で自動車向け電子基板部品製造事業を第三者へ譲渡、31年1月8日付でAV機器の設計・開発事業を他社へ譲渡している。

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