通算332本塁打のグランダーソンがマーリンズとマイナー契約

若手選手がズラリと並ぶマーリンズのロースターに、メジャー通算332本塁打の実績を誇る37歳のベテラン外野手が加わった。日本時間2月6日、マーリンズはカーティス・グランダーソンとマイナー契約を結んだことを発表。15年のメジャー生活でオールスター・ゲームに3度選出されているグランダーソンは、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加することになった。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、グランダーソンがロースター入りを果たした場合の年俸は175万ドルで、25万ドルの出来高が設定されているという。

昨季のグランダーソンは、ブルージェイズで104試合、ブリュワーズで19試合の合計123試合に出場し、打率.242、13本塁打、38打点、2盗塁、OPS.782をマーク。かつて6年連続2ケタ盗塁を記録した頃の俊足はすっかり衰えてしまったものの、直近13シーズンで12度の2ケタ本塁打をマークしているように長打力は健在であり、出塁率.351を記録するなど選球眼も一定の水準を保っている。ここ3シーズン、OPSは7割台後半で安定しており、30代後半に突入しても急激に衰える様子は見られない。

グランダーソンは2010年から2013年までヤンキースでプレイしており、マーリンズのCEOを務めるデレク・ジーターとは元チームメイトである。もちろん、選手としてプレイするからにはレギュラーの座を目指すことになるが、2016年にロベルト・クレメンテ賞を受賞するなど人格者として知られるグランダーソンは、若手選手の教育係としても大きな戦力となるだろう。

現時点でマーリンズの外野は、若手有望株のルイス・ブリンソンがセンター、昨季台頭したブライアン・アンダーソンがライトに入る見込みであり、グランダーソンはオースティン・ディーンとレフトのレギュラーを争うことが予想される。マーティン・プラドのコンディション次第ではアンダーソンが三塁に回る可能性もあり、グランダーソンにもロースター入りのチャンスは十分にありそうだ。

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