三峰山|四季の変化を楽しもう!人気の登山ルート2選と温泉情報 奈良県と三重県にまたがる標高1235mの『三峰山』。室生赤目青山国定公園に指定されて、日本三百名山の一つにもあげられる人気の山です。初夏のツツジやシロヤシオ、秋の紅葉、冬の霧氷と様々な表情を持っています。人気の登山ルートから、アクセス・駐車場情報、下山したら行きたい温泉情報まで詳しく解説していきます。

様々な表情を持つ『三峰山(みうねやま)』の魅力

  • 標高: 1235m
  • 所在地: 三重県松阪市・津市 奈良県御杖村
  • 最高気温(8月): 23.9℃
  • 最低気温(8月): 14.2℃

参考:ヤマレコ
奈良県と三重県にまたがってそびえる『三峰山』。台高山地から北に延びる高見山地に属していて、日本三百名山にも選出されています。山頂付近には八丁平と呼ばれる草原が広がり、素晴らしい展望が楽しめることが魅力の一つです。

四季を楽しむ豊富な植物

三峰山の魅力の一つは豊富な植物。ブナやヒメシャラなどの自然林をはじめ、トリカブトやヤマジオウなど様々な花が自生。初夏には山頂付近の八丁平や稜線付近でシロヤシオが白い花を咲かせ、秋は美しい紅葉が楽しめます。

冬の名物は霧氷!

霧氷とは、木々の枝に氷点下の霧や雲が吹き付けられて着くことによって、まるで白い花が咲くように見える現象です。三峰山では1月~3月の厳冬期にその姿を目にすることができ、名物となっています。1月・2月の特定の土日には「三峰山霧氷まつり」も開催され、記念バッチや地元の物産が販売などがあるのでチェックしてみてください。

御杖村観光協会

三峰山の登山適期は?

三峰山は1年を通して楽しめますが、冬は積雪があるので軽アイゼン以上が必要です。登山の難易度も、無雪期は初級ですが積雪期は中級レベルとみておきましょう。

天気も必ずチェック!

大滝から森林歩きまで!変化が楽しい往復コース

  • 日程: 日帰り
  • コース距離: 6.6km
  • コースタイム: 約3時間40分
  • 難易度: ★★☆☆☆

参考:ヤマレコ
大滝から森林歩きまで、三峰山が湛える様々な表情を堪能できる人気のコース。登山道は全体的に明瞭で分岐には道標もあり、初級者も登れる難易度です。

みつえ青少年旅行村にある駐車場からスタート。ゲート手前右手側に20台以上は駐車できるスペースがあります。

ゲートをくぐってすぐに分岐、当コースでは左に架かる橋を渡りましょう。登山届のポストもこちらにあります。この分岐を真っ直ぐ進むと新道コース。

舗装された林道を歩いて5分ほどにある分岐を真っ直ぐ進むと見不動滝コース。右の橋を渡って針葉樹林帯へと分け入れば登尾ルートです。しばらくすると林道と樹林帯との出合に行きつき、本格的な登山道へ。
登尾コースは不動滝コースに比べて自然林の中を歩くことが多め。どちらのコースから登っても楽しめますよ!

渓流沿いを歩いてしばらくすると不動滝へと到着。落差は21mで、水量が豊富なときは間近で見ると迫力があります。季節によって違った姿を見せてくれますよ!

不動滝を過ぎると、杉林の中をひたすら登っていきます。やがて避難小屋が見え、登尾コースと合流。緩やかになった登りを経て景色がブナ林に変わってくると山頂までもあと少しです。

なだらかな山頂は木々に覆われており、北側のみ展望が開けています。三峰山と同じく300名山に名を連ねる倶留尊山をはじめ、大洞山 、尼ヶ岳を眺めながら休憩を取りましょう。

八丁平は開けた原っぱといった感じで、広々して眺めも抜群。春はアセビの花、秋は紅葉、冬は樹氷と四季折々の表情を見せてくれます。ここからは南側の展望が楽しめ、高見山から大台ヶ原へと延びる台高山脈の景色を堪能できますよ。

帰りは避難小屋の分岐から登尾コースを通って下山です。登尾コースも登山道がよく整備されており、コース上には倶留尊山がきれいに見える展望ポイントやトイレ付きの休憩小屋もあります。

しっかり歩きたい人におすすめ!新道峠周回コース

  • 日程: 日帰り
  • コース距離: 9km
  • コースタイム: 約4時間40分
  • 難易度: ★★☆☆☆

参考:ヤマレコ
続いて紹介するのは三峰山をぐるっと周回するコース。登りの3分の1は舗装された林道を歩き、不動樹林帯の登りと緩やかな稜線を経て山頂へ至るという内容。稜線上はブナ・カエデなどの広葉樹が多く、紅葉シーズンが見ものです。

新道コースも三峰山登山駐車場からスタート。ゲートを越えてすぐの分岐を真っ直ぐに進み、青年村を通過して登山口を目指します。

新道コース登山口までは林道を歩いて1時間ほど。登山口には数台の駐車スペースもあります。

序盤はなだらかな樹林帯歩き。木段が整備され、当コースも歩きやすくなっています。

登山口から40分ほどで新道峠。新道峠からは樹林帯の稜線を辿って八丁平へと向かいます。アップダウンが続きますが、ヒメシャラの群生地などが楽しますよ。

八丁平に出ると視界が一気に開け、素晴らしい展望が待っています。初夏にはシロヤシオが花を咲かせるので、お花見も良いですね。

山頂からは曽爾の山々など北側の眺望が楽しめます。下山ルートは不動滝・登尾どちらのコースを取っても構いませんが、迫力ある不動滝は是非とも見ておきたいところです!

福本登山口の通行止め情報

2018年に発生した台風の影響により、道路が一部通行止めとなっているので注意が必要です。

福本登山口ーゆりわれ登山口

現在通行止めとなっているエリアは、三峰山の南側にある登山口の「ゆりわれ登山口」と「福本登山口」の間の道路。なお、福本登山口からは登山が可能です。

下山したら行きたい温泉情報

登山の後は汗を流しましょう!ここでは、登山後に気軽に立ち寄れるおすすめの温泉を、奈良県側・三重県側それぞれ紹介します。

みつえ温泉 姫石の湯

三峰山北側の麓、奈良県御杖村の「道の駅 伊勢本街道御杖」にある温泉で、露天風呂やつぼ風呂、檜風呂など豊富な種類のお風呂が楽しめます。地産品販売所や地産食材が楽しめる食事処もおすすめです。
住所:奈良県宇陀郡御杖村神末6330番地
電話番号:0745-95-2641
営業時間:11:00~20:00
定休日:毎週火曜日 (祝日は営業)
料金:大人700円/子供350円

みつえ温泉 姫石の湯

森のホテル スメール

三峰山南側の三重県松阪市にある温泉で、日帰り入浴のほか宿泊も可能。鉄分と炭酸を多く含んだ茶褐色のにごり湯『香肌の黄金湯』は美肌効果があり、石造りの露天風呂で存分に楽しめます。ペットと一緒に泊まれる宿泊プランもありますよ!
住所:三重県松阪市飯高町森2296-1
電話番号:0598-45-0003
営業時間:
月曜 14:00~20:00
火~日曜 11:00~20:00
定休日:なし
料金:大人700円/子供500円

森のホテル スメール

アクセス・駐車場情報

奈良県側からのアクセス方法を紹介。マイカーで向かう場合は名阪国道の針ICから国道369号を経由して「みつえ青少年旅行村」を目指します。

三峰山登山口駐車場

三峰山の奈良県側登山口には、ゲート前に20台強、新道コースの登山口前に数台の停車スペースがあります。

<青少年旅行村>
三峰山の麓には、子供が楽しめるアスレチック施設が整い、川遊びも楽しめる「青少年旅行村」というキャンプ場があります。登山と合わせて楽しむのも◎。

みつえ青少年旅行村

<バスでのアクセス>
◇行き
①近鉄榛原駅―(奈良交通バス)―曽爾村―(御杖ふれあいバス)―三峰山登山口
②近鉄名張駅―(三重交通バス)―曽爾村―(御杖ふれあいバス)―三峰山登山口

曽爾村で無料の御杖ふれあいバスに乗り換えて向かいます。帰りは三重交通バスで名張駅へ向かう路線のみ。

◇帰り
三峰山登山口―(御杖ふれあいバス)―神末敷津―(三重交通バス)―近鉄名張駅

料金・時刻表はこちら

◇冬期シーズン
冬期は臨時直通バス「霧氷号」が運行されます。運行は1月上旬~2月下旬の土日祝日のみ。

霧氷バス

1年中いろんな表情が楽しめる三峰山!

初夏のシロヤシオ、秋の紅葉、冬の霧氷と年間を通して様々な表情が楽しめます。登山道も整備されているので、初級者でも挑戦できるのも嬉しいポイントですね。三峰山には一度だけではなく何度も訪れたくなる魅力があります。

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