「福岡でレギュラーやりたいなぁ」。某番組におけるダウンタウン・松本人志の発言をきっかけに始まったFBS福岡放送の「福岡人志、」。案内役のパンクブーブー・黒瀬純と松本が福岡の街を台本なしでロケをしていく同番組は、2015年の第1回の放送から人気を博し、今までに8回放送されている。その人気ローカル番組のDVDが1月23日に3巻同時発売となった。今回は、案内役として初回放送から出演する黒瀬に話を聞いた。
──初回から第8回まで放送、そして今回DVD化です。今の感想は？
「ついに…。DVDにもなって感無量です。最初はこんなに何度もやるなんて思ってもいなかったので。『ありがとうございます』って感じですね」
──この番組に関して、周りの芸人仲間からの反応は？
「かなりうらやましがられましたよ。自分の地元に呼びたいけど、何もないもんな～って。いろいろあるのは、福岡の強みなんでしょうね。実際に小峠（バイきんぐ）が出たいって言ったから、実現した回もありましたし」
──東京で仕事する時とこの番組の時、松本さんに違いは？
「松本さんは基本変わらないですね。むしろ僕が変わります。東京で仕事をご一緒する時は周りに人がいる中の僕なんですけど、この番組の時は1対1なので。“みんなの松ちゃん”じゃなくて、“僕の松ちゃん”になるって感じで身近に感じます。緊張はあまりしないですが、初回はかなりしましたね。僕は運転もするし。事故でも起こそうものなら、吉本クビじゃないですか（笑）」
──ロケで向かう店は事前に調査しているんですか？
「ディレクターとロケハンに行っていました。ロケはだいたいの方向だけ決めて、あとは基本的にアドリブなんです。その道中に（松本が）いつ、何を食べたいってなるか分からないので、事前にいくつか調査はしていましたね。もちろん飛び込みで入ることもありますよ。どこで何するかとかは本当にアドリブです。だからロケのゴールとかはなくて。終わるタイミング難しいんですよね。『どうする？ 終わる？』みたいな（笑）」
──今回発売のDVDそれぞれの見どころや収録中のエピソードを教えてください。まず第1弾。初回の「本気の福岡愛が満載」という回ですが、どうでしたか？
「福岡の良さを知ってもらおうと意気込みましたね～。でもロケ中、集まった人から『パンクブーブーはいらない』って言われて！ あれにテロップをつけるところにFBSさんのいやらしさを感じますよね（笑）。いろいろやって損したなって思った瞬間でした（笑）。あとは…この収録が日曜日で、人がすごかったんです。僕もFBSさんも“松ちゃん人気”を侮ってたんですね（笑）。やっぱすげぇなって思いました」
──では第2弾の「黒瀬の地元 篠栗町へ」は？
「見どころは、ロケ中に車に傷をつけられて、ちょうどそこの地名が“浜田”だったっていうとこですかね（笑）。スターってすごいな、こういうこと起きるんだなって思いました。あと松本さんが、僕の母親が経営するスナックのドアにウンコのイラストとサインを書いてくれたんですよ。オンエア翌日に、店の前に200人くらい写真撮りに来たらしいんです。誰一人として、店の中には入ってこなかったらしいですけど（笑）」
──第3弾の「博多ド定番ぶらり」はどうですか？
「松本さんが社交ダンスをやったシーンで、すごく照れていたのを覚えてます。フリスク食べようとして落としてましたからね（笑）。汗もかいてましたし。あとは…グダグダしたエンディングかなぁ（笑）。ふわ～っと終わりましたから」
──最後に読者へ一言。
「6時間近く撮影したものを1時間ちょっとに凝縮してるんです。芸歴浅い芸人でも6時間もカメラを回したら絶対面白いところがあるじゃないですか。それが松本さんと…僕だって芸歴で言うと長いです。そんな2人ですから、面白いとこ“しか”ないです（笑）。未公開シーンも入ってます。ぜひともセットで買っていただければと思います！」
本編では、松本が福岡のソウルフードやB級グルメを食している様子が度々映る。視聴者からすれば、そんなシーンはなんとも新鮮！ そしてアドリブ旅ならではのまさかの展開に、普段あまり見ることのできない松本の素顔もチラリ。そんなところも見どころの一つ。さらに2人の軽快なトーク、松本の福岡愛、黒瀬のツッコミ…など内容の濃い70分となっており、見応えは抜群だ。
