昨季32セーブの右腕・ボックスバーガーがロイヤルズへ

日本時間2月7日に複数の関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ロイヤルズはフリーエージェントのリリーフ右腕、ブラッド・ボックスバーガーとの1年契約が合意目前に迫っているようだ。まだロイヤルズからの正式な発表はないものの、MLBネットワークのジョン・ヘイマンはボックスバーガーの年俸が220万ドルであることを伝えている。現在30歳のボックスバーガーは2006年のドラフトでロイヤルズから20巡目指名を受けており(入団拒否)、12年半の時を経て、ロイヤルズ入団が実現することになりそうだ。

ボックスバーガーは2009年のドラフトでレッズから全体43位指名を受けて入団し、2012年にパドレスでメジャーデビュー。2014年にレイズでメジャー定着を果たすと、翌2015年にはクローザーとして41セーブをマークし、最多セーブのタイトルを獲得した。その後は不本意なシーズンが続いていたものの、昨年はダイヤモンドバックスでクローザーを務め、32セーブをマーク。しかし、後半戦に防御率7.00と大きく調子を落としてクローザーの座を剥奪され、シーズントータルでは60試合で3勝7敗、32セーブ、1ホールド、防御率4.39と物足りない成績に終わった。

ロイヤルズは昨季途中からクローザーを任されて14度のセーブ機会をすべて成功させたウィリー・ペラルタが今季も引き続きクローザーを務める見込みであり、ボックスバーガーはペラルタにつなぐセットアップ役を務めることになるだろう。ただし、ペラルタが今季もクローザーとして活躍できる保証はなく、また、デイトン・ムーアGMはスプリング・トレーニングが終了するまでブルペンの役割分担を決めるつもりがないことを明言しており、スプリング・トレーニングでのパフォーマンス次第では、ボックスバーガーがクローザーの座を手中に収める可能性もありそうだ。

レイズとダイヤモンドバックスでクローザーを務めた男がロイヤルズでもその座を手に入れることができるか注目だ。

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