エサ巻きエギングで検証!意外な結果が出たのはスーパーでも買えるアレだった!? 厳冬期に突入し、冬のツツイカ系エギングが盛り上がりを見せてきます。スッテやテーラーを使った浮き釣り師の姿も増えてきますが、イカに最も効く餌は果たして何なのでしょうか? 今回は餌巻きエギングにて最も釣れる餌を実釣検証します。

餌巻きエギングが楽しすぎて……

編集部I

餌巻きエギングがおもしろすぎてツラいです。

釣り好き!まっちゃん

ハマってますね(笑)

編集部I

ササミやキビナゴと、色々試しているんですが……いちばん釣れる餌ってどれでしょうね?

釣り好き!まっちゃん

うーん、何でしょうか?(あ、これヤバいやつ)

編集部I

検証、してみますか

釣り好き!まっちゃん

そうくると思ってました……

編集部I

ただし、胴長40㎝以上はノーカンで(笑)

釣り好き!まっちゃん

それはストイック過ぎですばい……

▼餌巻きエギングについておさらい

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検証人(筆者)の紹介

ご紹介が遅れましたが、エギングからライトゲームをフェイバリットとした九州在住のパパアングラー『釣り好き!まっちゃん』がお届けします。

暖冬のため例年より遅れて、やっとシーズンインしたヤリイカ釣行に胸を躍らせポイントに向います。

癒してくれるのは、いつも息子の笑顔だけです……。

ルールの確認

使用エサ:鳥のささ身、キビナゴ、甘露煮

釣行時間:各60分

ポイント:移動無し

エントリー№1 鶏のささ身

定番エサの代表格である『鳥のささ身』からスタート。

「鶏肉なんて海の中に存在しないけど、本当に釣れるの?」と思われるかもしれません。

大食漢のイカはタンパク質が大好物であり、高タンパクの鳥ササミはまさに打って付けの食品なのです。

現実は甘くない

一投目、足元までチェイスしてくるヤル気満々のイカ様を目視確認。

『よ~しこれはもらった!』とバッカンに海水を入れ、イカの入荷準備を済ませキャストを繰り返すも反応はありません。

ここから60分レンジを変えたり様々なアプローチを試しましたが、釣果を出すことが出来ませんした。

しかしエサ持ちは抜群

釣れはしなかったものの、60分間フルキャスト・アクションと身崩れせず耐久性の高さが伺えました。

時間を無駄に出来ない時合い時など、餌を取り換える手間が省けますので、手返しの良さは天下一品ですね。

余ったささ身は次回リベンジ用として冷凍庫に保管しています。

エントリー№2 キビナゴ

“ささ身の借りは俺が返す”とイカ餌界のエース『キビナゴ』が満を持して登場。

イカの大好きなタンパク源になるのは勿論のこと、魅惑のフラッシング効果も期待出来ますよ。

ベイトを確認

小魚が足元を泳いでいたので網で掬ってみたところ、6センチ前後のイナッコとカタクチイワシが入っていました。

「これは準備してきたキビナゴと瓜二つじゃん」と、これぞマッチザベイトの予感です。

果たして結果は

引き続き表層に気配が無かったので、ボトム中心のコンタクトを試みました。

着底付近で“コツン”と小突くような感触が手元に伝わり合わせを入れましたが異常なし。なんだ気のせいか……と、次のテンションフォールでラインを引っ張る待望の当たりが!

上がってきたのは胴長20センチ程の本命ヤリイカ氏。

サイズは小ぶりですが、キビナゴに反応を見せた貴重な一杯となりました。

キビナゴがふやけ、餌木から外れていたので付け直してサイズアップを狙います。

今回の潮回りは数が少ないのか連発することは無く、周りのアングラーさんも厳しそうな様子。

はよこんかな~とよそ見をしていると、再びボトム付近で小突くアタリが! くらえ電撃フッキング!

グングンとロッドを絞り楽しませてくれたヤリイカは、胴長20センチ後半とサイズアップに成功しました。

リアルベイトの最強アピール

マッチザベイトが功を奏したのかはハッキリ言い切れませんが、渋い状況で釣果を出してくれたことは間違いありません。

デメリットとして“エサ持ちの悪さ”が目立ちますが、ルアーにはないアピール力の強さを感じました。

エントリー№3 甘露煮

「イカって実は甘党だって知ってた?」これは友人から初めて聞いた話であり、煮魚料理定番の“甘露煮”に目が無いというシークレット情報。

どれほどの効果があるかは完全未知数です。

市販品でOK

事前に用意したキビナゴの余りを『酒・しょうゆ・砂糖・みりん』で煮詰め、一晩冷凍させたものをエギの背中に設置しました。

スーパーで売ってある完成品が使えるのもポイントであり、魚にこだわらず鶏肉やホタルイカの甘煮なんかも良いかも知れませんね。

まさかのアオリパイセンあらわる

開始早々、3杯のイカが足元まで甘露煮を追いかけてきました。

一定の距離を保ち、甘露煮エギを見つめるイカに普段はアクションを入れて誘い直しますが、今日は餌がついているので姿勢をキープしたまま表層ステイ。

甘い香りに我慢出来なくなったのか、距離を詰めて抱いてきたのは何とアオリイカ!

小ぶりなサイズばかりで針掛けしないよう避けましたが、完全にやる気スイッチがONになったようです。

あま~い誘惑

これは大戦力ですよ!

ヤリイカが釣れるような低水温期にアオリイカが釣れたので、春秋のメインシーズンでも試してみようと思います。

主観的な感想ですが、あま~い匂いが広範囲のターゲットに効いているような印象でした。

餌持ちはそれほどよくはないので、小まめな餌交換は必要ですね。

結果は……?

一回の釣行ではハッキリこれだとは言い難いですが、今回マッチザベイトを果たした“キビナゴ”が最もよく釣れる餌であるという検証結果となりました。

もちろん鶏のささ身や、甘露煮”も実績十分な餌です。

どちらも用意して、その日にマッチした当たり餌を探すことが釣果アップに繋がる秘訣だと思います。

ウマすぎるっ!

釣ったヤリイカは、おかずとして、晩酌のおつまみとして最高!

余った餌は冷凍が効くので、近日またまた出撃する予定です。

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