「話を聞くことが重要」 きょうだい児支援へ講演会

 病気や障害がある人のきょうだいの支援について考える講演会がこのほど、長崎市内であり、「きょうだい支援を広める会」(東京)の有馬靖子代表(56)は「まずは子どもの話を聞くことが重要」と呼び掛けた。
 有馬代表は「悩みは生涯続き、成長段階ごとに変化する」と説明。親の役に立ちたいと思うあまり、年齢に不相応な責任を負ったり、親の関心が偏ることで不満を感じたりするなどを紹介した。
 支援には、気持ちを話せる場をつくることや、病気や障害に関する情報を年齢に応じて伝えることなどが必要と述べた。
 親の側は、病気や障害がある子どもの将来設計について、きょうだいに伝えておくことが重要と説明。その上で「親が亡くなった後のサポートとして何をすべきかを社会全体で考えるべき」と話した。
 講演会は障害児の親などでつくる市民団体「チャレンジドファミリー長崎」などが主催。保護者や支援に関わる市民ら約65人が参加した。

病気や障害がある人のきょうだいの支援について考えた講演会=長崎市三芳町、市チャレンジド子育て支援センター「にじのくに」

© 株式会社長崎新聞社