bohemian voodoo - さらにジャンルレスになった色彩豊かなアルバム『MOMENTS』

ロックが好きな方にもぜひ聴いてもらいたい

──木村さんにはソロでご出演していただいたこともありますが、bohemianvoodooとしてはLOFT HEAVEN初登場となります。ルーツはJAZZのバンドなのでしょうか?

Nassy:もちろんJAZZは好きですが、JAZZの括りにとらわれてはいないと思っています。

山本拓矢:お店ではJAZZコーナーに並んでいたり、JAZZの雑誌に取り上げられたりしてますけど…。

Nassy:普段、ロックとかポッス、ヒップホップなどを聞いている人にもわりと取っ付きやすいと思います。歌詞がないバンドなので、聴いて直感的に、「いいな」「ダメだな」とかいろいろ感じられやすいと思うので。ファンを見ていても、リスナーを選ばないというか…老若男女幅広い世代の方がいらっしゃいますので、いまRooftopを読まれているロックが好きな方にも1回ぜひ聴いてもらいたいです。

──今回のライブのコンセプトはどのようなキッカケで決まったのですか?

Nassy:ファンの皆さまから、「bohemianvoodooのこの曲を聴きたい!」とリクエストを募って、その中から僕らも覚えてない曲もある中、久々にやってみたいと思ったり、過去作も含めて演奏したいなと思ったので、皆さんに聞いてもらいたいと思ったのが始まりです。 あと、3月に新譜が出るのですが、リリースされると新譜からの楽曲がライブで多くなってくるのですけど、2月はちょうどリリース期間の谷間でいろんな曲に手を出せるかな、と。そんな思いもありました。

──チケットは30分も経たずにソールドアウトしました。大変素晴らしいことですが、メンバーの皆さんはどう思われました?

木村イオリ:バンドの活動の初期の頃、ファーストアルバムを出す前は、ライブに来てくれたお客さんに折り込みアンケートで好きな曲を聞いていた時期もありましたが、随分やっていなくて。久しぶりにコミュニケーションを取る形でお客さんのリクエストを聞いてみたかったのですが、実際に反響がよく完売となり嬉しく思ってます。

──今、リクエスト表がメンバーの前にありますが、率直な感想としてはどうですか?

木村イオリ:リクエストライブなので、最近やってない古い曲が集まるのかなと想像してたのですが、時期に関わらず広く古い曲から新しい曲までバランスよく集まったという感じです。昔からのファンだけなく、最近のファンもこのイベントに興味を持ってくれているんだと感じました。

Nassy:ファンも優しいので、難しそうだなというのは除外してくれたんじゃないかな?(笑)

山本拓矢:僕がやったことがない曲もありますね。(※山本は2013年より加入)

木村イオリ:拓ちゃんやったことがない曲、たくさんあるね…どうしようね?

一同:(笑)

山本拓矢:本当はリクエストでもらった曲、全部やりたいですね。メドレーとかで…練習する時間がないか。

木村イオリ:あと3週間…。

Nassy:やる気はありますよ!(笑)

山本拓矢:それはまた次回とかでね。

木村イオリ:拓ちゃんがやってない曲があるということは、6年以上は演奏してない曲があるということですね。

山本拓矢:そうか、そう考えるとすごいですね。

Nassy:いろいろ思い出せばできると思うんだけどね。

山本拓矢:僕も聴いてたから、なんとかできるとは思うんですけどね。

木村イオリNassy:すごい!

──当日演奏するかしないかは置いておいて、メンバーの皆さんは演奏してみたい曲はありますか?

木村イオリ:「Urim and Thummim(ウリムアンドトンミム)」ですね。

Nassy:僕は全部です!(笑) それは冗談ですが、演奏できるかできないかを置いておいて初期の曲はやりたいですね。もし、同じような機会があれば違った方法をとって、僕たちのやりたい曲をリストにしてみたいな形も面白いかもですね。

──普段のライブではどのように曲順を決めていますか?

Nassy:だいたいライブ1本通して考えているんですけど、演奏時間にもよりますしイベントの内容にもよります。ワンマンなのか? 対バンなのか? 着席なのか? いろんな要素がありつつ、総合的に考えて飽きが来ないセットリストにするのが1番で、例えばずっと激しい曲だけやっても観てる方も演奏する側も疲れちゃうし。1本通して楽しんで見られるように気をつけて決めてます。

4年ぶりのフルアルバム

──3月にリリースされるアルバム『MOMENTS』についてお聞かせください。

木村イオリ:4年ぶりのフルアルバムになります。今までジャズ・ラテン・ブラジル音楽・クラブジャズのような雰囲気を多く作ってきましたが、そこからさらにジャンルレスになったというか、いろんなビートや曲調を意識して、色彩豊かでたくさんの要素が詰まってますので、さまざまなジャンルの方に楽しんでもらえるアルバムです。

山本拓矢:今までやらなかったような音楽がたくさんあるので、挑戦だったなという所はあります。

──具体的にはどの曲が挑戦的でしたか?

山本拓矢:「Theme of the "Strollin'" (テーマ・オブ・ザ・ストローリン)」ガチガチの8ビートの曲だったのですが、ほとんどやったことがなかったので。このテンポで8ビートの曲はないよね?

木村イオリ:なかったね。

Nassy:テンポ136だったよね。この曲はbashiry(G)が作曲した曲なんですよね。最初持ってきたときにテンポ130と言い切ってたのに、全然できなくて。測ってみたら136だったという…ね! bashiryくん!!

木村イオリ:欠席です!

一同:(笑 )

──今回のライブで新譜からの曲もありますか?

Nassy:あります! せっかくのライブなので、全ての曲を楽しんでもらいたいです!

bohemianvoodoo(ボヘミアンヴゥードゥー)プロフィール

bashiry(g), 木村イオリ(p,key), Nassy(b), 山本拓矢(ds)

2008年結成。東京・神奈川を中心にライブ活動を開始する。

2012年12月、新鋭レーベルPlaywrightより、2ndアルバム『SCENES』をリリース。

2013年、ドラムスが井上孝利から山本拓矢に交代。新たなメンバーで活動を続ける。

2014年1月、ブルーノート東京初出演 11月、待望の3rdアルバム『Aromatic』をリリース。

2015年9月、東京JAZZフェスティバル出演。

2017年6月、ライヴベスト&DVD『echoes』リリース 12月、ブルーノート東京でのワンマンライブは初開催にして、即ソールドアウト。

2018年2月、JAZZ JAPAN誌が主催する、NISSAN PRESENTS JAZZJAPAN AWARD 2017 において『echoes』が、アルバム・オブ・ザ・イヤー~ニュー・ジャズ部門を受賞。4月、初の海外公演となる、Singapore International Festival of Arts 2018に出演。

代表曲”Adria Blue”のMVはyoutube公式チャンネルにおいて視聴回数 300万回を超え(2019年1月現在)、今もなお伸び続けている。ポップでメロディアス、ドラマチックな展開と爽快なドライブ感。楽曲から様々な風景がイメージされる、メロディアス・インストバンドは、2018年に結成10周年をむかえ、音楽シーンにおいて、さらに勢いを増して活動中。

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