春節ツアーで伝統体験 中華街の達人がレクチャー

 横浜中華街(横浜市中区)の春節を楽しんでもらおうと、「横浜中華街コンシェルジュツアー」が8日開かれた。県内を中心に約25人が獅子舞の伝統を学び、体験した。中華街発展会協同組合の主催。

 中国の歴史や文化などを案内する横浜中華街コンシェルジュで、横浜中華学院(同区)で伝統文化を指導する謝賢栄さんが講師を務めた。謝さんは獅子舞の起源や日本での歴史について解説し、「基本的に獅子にはむやみに触らない方がよいとされている」と説明。獅子舞体験では参加者が獅子頭をかぶり、「見た目よりは軽かったが実際に踊ると大変そう」と感想を話していた。

 昼食では飲食店のスタッフから中国の正月料理に当たる「年菜」のレクチャーを受けた。参加者はコンシェルジュを交え、水ギョーザや野菜炒め、焼きそばなどの料理を堪能した。

 昨年に続き知人と参加した主婦(51)=同市神奈川区=は「獅子舞の伝統だけでなく、中国の歴史について理解を深めることができた」と笑顔で語った。

獅子舞の講義が行われたツアー=横浜中華街

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