任期満了に伴う厚木市長選は10日、告示される。これまでに立候補を表明しているのは、4選を目指す現職の小林常良(69)、ともに新人で県議の佐藤知一(49)=神奈川ネット推薦=、元市議の石射正英(65)=自民推薦=の3氏=いずれも無所属、表明順。3氏が出馬すれば、16年ぶりに三つどもえの戦いとなる。投開票は17日。
小林氏は2007年の市長選で初当選後、市長任期を「連続3期まで」とする努力規定を盛り込んだ多選自粛条例を自ら市議会に提案し、制定につなげている経緯がある。このため、主な争点は「多選」の是非や3期12年の小林市政への評価になる見通し。
小林氏は本厚木駅南口の再開発や土地区画整理事業の推進などを挙げ「多くの事業を抱える現職の責任を全うしたい」と主張する。
佐藤氏は「多選阻止が一丁目一番地」と強調。「稼ぐ公共」の実現による子育て支援や福祉の充実、大規模団地の再生を掲げる。
石射氏も「条例無視の立候補は許しがたい」と現職を批判。75歳以上の路線バス利用や学校給食などを無料化する政策も訴える。
昨年12月3日時点の有権者数は18万5500人(男9万6053人、女8万9447人)。