雪でも中華街にぎわう、川崎で転倒しけが 11日も降雪か

 上空の寒気や低気圧の影響で関東では9日、東京都心部で今シーズンの初積雪を観測したほか、神奈川、茨城、千葉の各県でも雪が積もった。都内、千葉と神奈川の両県内では玄関先などで転倒した男女計16人が救急搬送された。10日朝も気温が低くなるとして気象庁は路面の凍結に注意を求めている。11日も東京などで雪が降る可能性があるという。

 県内でも全域で降雪が観測され、横浜地方気象台は同日午前5時前、全域に大雪注意報を発表。午後1時すぎに全て解除されたが、その後も断続的に雪が降った。

 川崎市消防局によると、川崎市宮前区で同日午前9時50分ごろ、アパートの外階段で男性(71)が転倒し、左足首を負傷した。

 また、JR東日本横浜支社によると、同日午後2時5分ごろ、同市中原区のJR南武線平間駅で、立川発川崎行きの普通電車が、本来の停車位置を15メートル行き過ぎて停車した。当時、積雪はなかったが、午前中に降った雪でレールがぬれていた可能性があるという。

 春節の横浜中華街(横浜市中区)は雪模様にも、多くの観光客でにぎわった。家族で訪れた川崎市川崎区の女性(47)は「寒かったので思わず肉まんと小籠包を買った。足元に気をつけて帰りたい」と話していた。

雪が降る中、傘を差して春節の横浜中華街を歩く観光客ら=9日午後4時25分ごろ、横浜市中区

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