かつてシティとチェルシーでプレーした10名の選手…今は何をしてる?

11日に行われるマンチェスター・シティとチェルシーのビッグマッチ。調子は対照的とは言え、コレクティブで攻撃的なサッカーを標榜する両チームの対戦は楽しみなものだ。

それに向けて、この両チームでプレーした10名の印象的な選手たちを紹介していこう。

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タル・ベン・ハイム

チェルシー所属:2007~2008年

マンチェスター・シティ所属:2008~2009年

イスラエル代表DFのタル・ベン・ハイムは、イングランドではボルトン・ワンダラーズでのプレーが有名だ。

同胞のアヴラム・グラント監督とともにチェルシーへ加入したがほとんどプレー機会は与えられず。1シーズン所属したあとにマンチェスター・シティへ移籍したが、こちらでもわずか9試合だけしか使われなかった。

現在は母国イスラエルのベイタル・エルサレムに所属しており、36歳で現役を続けている。

ニコラ・アネルカ

マンチェスター・シティ所属:2002~2005年

チェルシー所属:2008~2012年

プレミアリーグでは6クラブに所属したフランス代表の問題児は、このチェルシーとマンチェスター・シティで最も長い期間を過ごした。

2012年にチェルシーを離れてからは中国の上海申花へ移籍し、選手兼監督も務めて話題に。それからはユヴェントス、WBAを経てインディアン・スーパーリーグのムンバイ・シティに加入した。

なお、現在はリールのアカデミーでストライカーコーチを務めており、後進の育成に努めている。

ウェイン・ブリッジ

チェルシー所属:2003~2009年

マンチェスター・シティ所属:2009~2013年

チェルシーとマンチェスター・シティで選手としてのキャリアの絶頂期を過ごした名サイドバック。イングランド代表でも活躍した。

チェルシーでは87試合、マンチェスター・シティでは42試合に出場。2011年からはウェストハム、サンダーランド、ブライトンに貸し出され、最後はレディングで現役を引退した。

元妻のヴァネッサ・ペロンセルがジョン・テリーと不倫していたことでも有名。ピッチを離れたあとはタレントやポーカープレーヤーとして活動していたが、最近は指導者業に関心を持っているとか。

フランク・ランパード

チェルシー所属:2001~2014年

マンチェスター・シティ所属:2014~2015年

両方のクラブでプレーした最も新しいスター選手だ。チェルシーで長くキャリアを積み重ね、クラブのアイコンだった。

2014年に退団したあと、アメリカ・メジャーリーグサッカーのニューヨーク・シティに加入することが決まったが、参入までマンチェスター・シティでプレーするというウルトラCが実現した。

アメリカで2016年のシーズンを終えて現役を引退し、その後解説者を経て指導者に。現在は2部のダービー・カウンティ監督。

デイヴィッド・ロキャッスル

マンチェスター・シティ所属:1993~1994年

チェルシー所属:1994~1998年

アーセナルで8シーズンプレーしたレジェンドであるロキャッスル。育ったクラブを離れたあと、彼はリーズを挟んでマンチェスター・シティ、チェルシーに所属した。

カリブ地域からの移民であった父が29歳で死去したという不幸、生まれつき視力が極端に悪かったというハンデを乗り越え、サッカー選手として活躍したイングランド代表MFであった。

しかし彼もまた2001年に若くして癌に罹患し、33歳でこの世を去る事になった。アーセナルはヘイルエンドの練習場に「デイヴィッド・ロキャッスル・インドアセンター」と名をつけ、3月30日の命日付近ではセレモニーを行っている。

スコット・シンクレア

チェルシー所属:2005~2010年

マンチェスター・シティ所属:2012~2015年

イングランド期待のアタッカーだったシンクレア。ブリストル・ローヴァーズから2005年にチェルシーへと引き抜かれた。

しかしその後は色々なクラブにローンされることになり、結局ブレイクしないまま2010年に放出されている。

それから所属したスウォンジーで活躍したことからマンチェスター・シティにステップアップするも、そこでもまたあまり起用されなくなり…。現在はセルティックに所属しており、コンスタントに活躍を見せている。

ダニエル・スターリッジ

マンチェスター・シティ所属:2003~2009年

チェルシー所属:2009~2013年

マンチェスター・シティの下部組織で育成されたスターリッジ。若くして出場機会を得たものの、クラブの大量補強で居場所がなくなり、フリーでチェルシーに移籍した。

ただスタンフォード・ブリッジでもアネルカやデンバ・バ、ドログバ、そしてトーレスがやってきて…。

そして2013年にはリヴァプールへと移籍。結果は出ているが、どうしても怪我癖が治らないことから使い方が難しい存在になっている。1週間働いて1ヶ月休むため「タンポン」とも呼ばれた時期も。

ジョージ・ウェア

チェルシー所属:2000年

マンチェスター・シティ所属:2000年

現在のリベリア大統領もマンチェスター・シティとチェルシーの両方に所属した経験がある選手の一人だ。

2000年1月にはミランからチェルシーにローンの形で加入。半年で3ゴールを決め、その後マンチェスター・シティへと完全移籍した。両クラブでプレーしたのは半年ずつという短い期間である。

ショーン・ライト=フィリップス

マンチェスター・シティ所属:1999~2005年、2008~2011年

チェルシー所属:2005~2008年

チェルシーに移籍したあとマンチェスター・シティに復帰するという珍しいキャリアを送った快速ウイングのライト=フィリップス。

2005年にロマン・アブラモヴィッチ体制のチェルシーに2100万ポンド(およそ30.46億円)というすごい額(当時は)で移籍したがあまり活躍することが出来ず、3年後に850万ポンド(およそ12.33億円)で買い戻された。

現在は37歳。一昨年フェニックス・ライジングを退団して以来所属クラブはないものの、現役引退はしていない。

ちなみに今息子のドマージョ・ライト=フィリップスがマンチェスター・シティのU-18に所属しており、トップチームの練習にも参加している。

ケヴィン・デ・ブライネ

チェルシー所属:2012~2014年

マンチェスター・シティ所属:2015年~

現在も所属している選手がこのケヴィン・デ・ブライネ。2012年にチェルシーと契約し、ブレーメンへのローン移籍を経て加入した。

しかしあまり出場機会を与えられなかったためヴォルフスブルクへと移籍することを選択し、ドイツで再ブレイク。マンチェスター・シティにすごい額で買い取られた。

今季は前半戦で何度も怪我に苦しめられたものの、復帰後はまるで何もなかったようにプレーしている。

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