中学駅伝「どの学校も可能性は無限大」 連覇の監督が講義

 中学の陸上指導者向けの講習会が9日、横浜市神奈川区の三ツ沢公園陸上競技場で開かれた。全国中学駅伝で2度の優勝に導いた上田直人氏(55)=現・山梨県南アルプス市立小笠原小校長=が講師を務め、自身の経験を基に参加者へアドバイスを送った。

 学校教育の一環である部活動は「人間力」の向上を目的にすることや、教師、コーチとしてのプロ意識を持つ必要性などを列挙した上田氏。具体的なトレーニングメニューや全中駅伝で力を出し切るための秘訣(ひけつ)などを説き、「夢を持って努力すれば、どの学校にもチャンスがある。可能性は無限大」と県内指導者らを激励した。

 講習会は指導者と中長距離ランナーの育成を狙った取り組みで、県中体連陸上競技専門部が2005年から続けている。

上田氏(中央)の話に耳を傾ける県内指導者ら=三ツ沢公園陸上競技場

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