【平成の長崎】料理は心、材料、細工 神田川さん 向陽高で特別授業 平成26(2014)年

 テレビでおなじみの料理人、神田川俊郎さんが2月21日、大村市西三城町の向陽高で特別授業を開き、調理科の約80人が、一流の日本料理の技を学んだ。
 栄養に関する知識や料理の腕前を競う昨年11月の「第7回全国高校生食育王選手権大会」で、調理科3年の佐藤くるみさん、平山桃子さん、前川寧由(なゆ)さんが「食育王」に輝いた。特別授業はその副賞として開かれた。
 神田川さんは「料理は一に心、二に材料、三に細工。漬物を切るときでも、タイを切るような気持ちでやれば腕は上がる」と説明。弟子と「鯛(たい)の喜昆布和(よろこんぶあ)え 柚子(ゆず)釜盛り」やお吸い物を作った。生きたスッポンもさばいた。生徒はメモを取り、プロの手さばきに見入っていた。
(平成26年2月25日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

神田川さん(左)が調理する様子を真剣な表情で見る生徒=大村市、向陽高

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