【平成の長崎】ウエルカム佐世保! 外国クルーズ船初寄港 市民らショー、踊りで歓迎 平成26(2014)年

 佐世保港に4月4日、外国船籍クルーズ客船が初入港した。接岸した三浦岸壁で、佐世保市は記念式典を開き歓迎。乗客乗員約2千人はバスツアーに出たり、観光地を散策して楽しんだ。
 オランダ船籍の「フォーレンダム」(約61200トン)。3月31日~4月6日に、神戸-横浜-韓国・済州島-佐世保-横浜を巡る。
 岸壁で市民らが出迎え、朝長則男市長が「九十九島や基地など、佐世保は海と関わりが深い。風景や食を楽しみ、今回を機に何度でも訪れてほしい」とあいさつ。記念品を手渡されたイェルン・バイエンス船長は「乗客も船員も佐世保での滞在が楽しみ」と述べた。
 乗客らは弓張岳やハウステンボス観光のほか、中心商店街や大型商業施設での買い物を満喫した後、夕方、船に戻った。見送りイベントでハウステンボス歌劇団がショーを、踊り子らがYOSAKOI演舞などを披露。市民が黄色いハンカチを振り、船は横浜へ向け出港した。
 船は旅行大手エイチ・アイ・エス(東京)などがチャーター。自ら乗船した澤田秀雄会長は「観光地が多くロケーションもいい。入港手続きが慣れて円滑に進めば、より満足度が高まる」と話した。
(平成26年4月5日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

見送りイベントでショーを披露するハウステンボス歌劇団=佐世保港三浦岸壁

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