2月10日(日)に行われた第57回延岡西日本マラソンは、須河宏紀(サンベルクス)が大会歴代4位となる2時間11分46秒で見事初優勝を果たした。
序盤から野田(大塚製薬)や柴田(小森コーポレーション)を中心に1km3:00ほどのハイペースで、10〜15名ほどの先頭集団でレースが進んだ。距離が重なるに連れ、一人また一人と先頭集団から脱落していくサバイバルレース。一時は大会記録も上回る展開だった。35km以降激しいスパート合戦により先頭が次々に変わる中、最後の最後に力強い走りを見せた須河が見事優勝。
フィニッシュタイム
1 須河宏紀(サンベルクス)2:11:46
2 安井雄一(トヨタ自動車)2:12:39
3 郡司貴大(小森コーポレーション)2:12:55
4 松尾良一(旭化成)2:13:26
5 野田一貴(大塚製薬)2:14:31
6 柴田拓真(小森コーポレーション)2:15:21
7 栃木渡(日立物流)2:15:25
8 松本伸之(愛三工業)2:17:22
以下、レース推移
12時5分にスタート。直後からペースが上がり、最初の1kmを3:00とハイペースで入る。その後も3:02、3:00と1km3分前後のペースをきざみ、解説も驚くような好ペースで試合が展開される。先頭集団は野田一貴(大塚製薬)、柴田拓真(小森コーポレーション)、安田昌倫(愛知製鋼)ら15名で形成される。5kmをすぎたところでも順位変動は少なく、集団のままレースが進む。
10km
動きが出たのは6kmすぎ。まず五十嵐真悟(城西大学クラブ)が集団から離れてしまう。その後も7,8kmと進むに連れ徐々に脱落者が出てくる。10km到達時点で、先頭集団は10名ほどに絞られた。
15km
集団は崩れすペースメーカーの本田を含む12名でレースが進む。順調にタイムをきざみ、13年前に樹立された大会記録を20秒ほど上回る素晴らしい展開となっている。
20km
16kmをすぎたところで富士通の大森が遅れ始める。集団についていくことができず、これで先頭集団は10名に絞られる。
中間点
ペースメーカーを含む10名で通過。旭化成の中嶋の表情が少し苦しく、集団から離されてしまう。前半のハイペースからは少し落ち着いてきた。
25km
20kmあたりから表情が険しくなっていた愛知製鋼の安田が遅れる。これで先頭集団は8名に絞られた。さらにここでペースメーカーの本田匠(旭化成)が外れ、いよいよ勝負の終盤戦へ。
30km
ペースメーカーが外れた影響か、これまで1kmが3分一桁台だったところが、3分15秒前後に落ち込んでしまう。先頭を引っ張るのは変わらず大塚製薬の野田。小森コーポレーションの二人と終始レースを引っ張っており、ラスト10km以降の粘りによっては好タイムも期待される。
35km
ここでレースが動く。これまでレースを引っ張っていた野田に変わり、旭化成の松尾が満を持して前に出る。集団が崩れ始めたが32kmで安井(トヨタ自動車)と須河(サンベルクス)が追いつき、3人で先頭集団を形成する。さらに。33km手前で粘っていた郡司(小森コーポレーション)も追いつき、ここで安井がペースを上げ先頭に立つ。このまま引っ張るかと思いきや、今度は34km地点で郡司が先頭に立つ激しい展開に。
第57回延岡西日本マラソンの結果速報は詳細をご覧ください。