「まちの先生」腕前披露 横浜で催し 600人が集う

 横浜市港北区で活躍するボランティア指導者を紹介する「まちの先生PR展」が10日、横浜市大倉山記念館で開かれ約600人が訪れた。ウクレレ、詩吟、太極拳、茶道、木工から畑作業、認知症予防の絵手紙まで、「まちの先生」指導による多彩な地域活動が紹介され、来場者に驚きと感銘を与えていた。

 「まちの先生」は、芸術、スポーツ、語学をはじめ、さまざまな特技、専門知識を持った人にボランティアとして登録してもらう同区の制度。現在は約200人が登録し、区内各地でサークルなどの指導にあたっている。

 同展では、先生、生徒による実演16プログラム、先生53人のパネル展示を行った。「ウクレレで笑顔サークル」(先生・松浪芳之さん)は、サークル参加者約120人のうち約40人が登場し、松浪さんとともに「サウンド・オブ・サイレンス」など計20曲を熱演した。太極拳に取り組む「桜会」(同・王桜さん)は、王さんと6人のメンバーが健康体操と24式太極拳を披露し、来場者への指導も行った。

 「日吉槇吟会」(同・尾崎眞五さん)は詩吟、剣舞を熱演。「畑っ子・新羽の会」は先生で会長の眞砂文夫さんが20種類に及ぶ野菜栽培の解説を行うなど、多彩な地域活動が紹介されていた。

 「まちの先生」制度について、「初めて知った」という来場者も多く、「水彩画を習いたい」「娘にダンスを習わせたい」などと、パネル展示に見入る家族連れも。友人の演奏を見に来たという記原テル子さん(76)は、待ち時間の間に太極拳の実演に参加。「指先まで気が通って行くような感じがした」と、笑顔を見せていた。

楽しい演奏を披露した「ウクレレで笑顔サークル」のメンバー

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