政党要件に影響も 元気会・井上参院議員が離党届け

 日本を元気にする会の井上義行参院議員(比例)が7日、離党届を提出した。井上氏は神奈川新聞の取材に、「来年から新たな道で政治活動をしたい。保守を追求し、経済成長や北朝鮮による拉致問題の解決に、引き続き注力する」と説明した。

 今後については、「新たな活動の場が決まれば、お知らせする」と述べるにとどめたが、国会勢力が少数の第三極での活動に限界を感じたとみられる。

 同党所属の国会議員は5人で、井上氏が離党すれば政党要件を失い、政党交付金を受けられなくなる。同党の松田公太代表は「正式に受理はしていない」としている。

 井上氏は小田原市出身で、第1次安倍内閣で安倍晋三首相の政務秘書官を務めた。2013年参院選の比例代表で、旧みんなの党から出馬し、初当選。みんな解党後、今年1月の元気会の結党に参加し、国会対策委員長を務めていた。

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