パリ・サンジェルマンはネイマール、エディンソン・カバーニの2人を欠きながらも、12日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグのマンチェスター・ユナイテッド戦を2-0で制した。やはりキリアム・ムバッペ、マルコ・ヴェッラッティらの存在感が際立っていたが、英『Daily Mail』が試合前から気にかけていた選手がいる。
右サイドで先発した35歳のベテランDFダニエウ・アウベスだ。アウベスといえば優勝請負人とも言われ、これまでのキャリアで驚くほどの数のタイトルを手にしてきた。バルセロナではジョゼップ・グアルディオラが築いた黄金チームの1人となり、チャンピオンズリーグやリーガ・エスパニョーラなどタイトルを総なめ。
その後移籍したユヴェントス、現在所属しているパリでも国内リーグを制覇しており、ブラジル代表でのタイトル数も含めれば38回も優勝を経験している。今季もパリはリーグ制覇が確実となっているため、40のタイトルに達するのも時間の問題だろう。
今回のマンU戦でもアウベスらしさがよく出ていた。同メディアは35歳となったアウベスが全盛期を過ぎていることは理解しているが、数々のビッグマッチを経験してきただけあって試合の流れをよく読んでいる。このゲームでも後半にはMFポール・ポグバと接触して倒れ、このプレイでポグバには2枚目のイエローカードが提示されて退場処分となった。確かに接触はあったが、アウベスも長年の勘からポグバがチャレンジしてくることを分かっていたはずだ。
結果的にマンUは重要な選手を失うことになり、パリはホームで迎える2ndレグでスコア以上に有利に戦えるはずだ。ユヴェントスでもパリでもチャンピオンズリーグを制覇することはできていないが、アウベスはベテランの力でパリにチャンピオンズリーグをもたらせるのか。ムバッペら勢いある選手が前線で駆け回るのとは対照的に、後方ではアウベスやチアゴ・シウバらベテランが冷静にゲームを読んでいることもパリの強みとなっている。