淡い香り漂う梅園 御館山稲荷神社 3月中旬まで見ごろ

 長崎県諫早市宇都町の御館山(みたちやま)稲荷神社にある約50本の梅の木が参拝者の目を楽しませている。藤本俊春宮司(71)によると、約90メートルの高台にある梅園全体では五分咲きほどだが、八~九分咲きの木も。3月中旬まで見ごろは続く。

 梅園は3年前に整備。藤本宮司の知人で同園を管理する馬場勝さん(74)=諫早市小船越町=が同市出身で佐賀県内の梅農家から譲り受けた木を敷地内の約90メートルの高台に植えた。

 梅園には白い花にミツバチが舞い、淡い香りが漂う。晴天に恵まれた10日は、竹製のベンチに腰掛け、春の雰囲気に浸りながら眼下の諫早市街やトランスコスモススタジアム長崎の風景を楽しむ姿も見られた。

 梅園ではバリアフリー化も検討し、誰もが来られる名所を目指すという。馬場さんは「都会の喧噪(けんそう)から離れた“天空の梅園”を楽しんで」と話した。

かれんな花を咲かせる梅を楽しむ家族=御館山稲荷神社

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