スールシャール監督の新生ユナイテッド、復活を呼んだ「5つの数字」

『Planet Football』は10日、「オレ・グンナー・スールシャール監督が起こした5つの奇跡の数字」という記事を掲載した。

昨年12月に古巣マンチェスター・ユナイテッドの暫定指揮官となったスールシャール氏。チームの調子を一気に復活させ、チャンピオンズリーグ出場権獲得も現実的なものになっている。

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彼がチームにもたらした5つの奇跡的な数字とは?

「25」

12月にスールシャールがモウリーニョからチームを引き継いだ時、マンチェスター・ユナイテッドは6位で、トップ4から11ポイント離されていた。

それから9試合でスールシャールは25ポイントを獲得した。8勝、1分けだ。

同じ時期にリヴァプールは20ポイント。シティは18。トッテナムも18だ。アーセナルは16しか獲得しておらず、ユナイテッドに追い抜かれている。

その9試合でユナイテッドは28ゴールを決めた。失点は7だけだ。ちなみに、モウリーニョ時代は17試合で52ゴールだった。

「6」

スールシャールは比較的やりやすいスケジュールの恩恵を受けたことは事実だ。PSGに敗れた今、今後のチェルシー、リヴァプール戦でその真価が見えてくるだろう。師匠ファーガソンも同じように厳しい負けを経験したが、そのたび立ち上がってきた。

ただ、彼が達成した就任以降6連勝というのはプレミアリーグ発足以来のタイ記録であり、その実績は傑出したものであることに間違いはない。

またマンチェスター・ユナイテッドはアウェーでの公式戦6連勝という2009年以来の記録を継続中で、アレックス・ファーガソン超えも間近だ。スールシャールがこのままの調子を続けるなら、次なる長期政権も夢ではない。

「8」

スールシャールが就任してからもっとも印象的なことの一つは、選手のパフォーマンスを改善させたという点だ。特に、ポール・ポグバについて。

ポグバは新しい指揮官の下で10試合プレーしてきたが、得点に絡めなかったのは2試合だけ。ニューカッスル戦、アーセナル戦だ。

その他の8試合でポグバは8ゴールを決め、5つのアシストを記録している。そしてキャリア初の2桁得点を達成している。

「9」

ポグバの復活とともに重要なのは、彼のそばにいるアンデル・エレーラの改善だ。いやむしろ、彼が復活したからポグバが生き返ったのではないか?とも思える。

『Statman』によれば、エレーラはフラム戦で57回のパスを成功させ、さらに9回のボール奪取を記録した。ユナイテッドの中では一番だった。

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もっと大切なのは、エレーラはあらゆるチームが必要とするゲームスキルをユナイテッドで提供し続けていることだ。スールシャールの下でまさに「キング」となった。

「50」

スールシャールはフラム戦で6名を入れ替え、PSG戦に向けて選手を休ませながらも、勝利を奪うことに成功した。

クレイブン・コテージで活躍したのはアントニ・マルシャルだ。印象的なゴールであっただけでなく、かつてのクリスティアーノ・ロナウドやティエリ・アンリを思わせるようなシーンだった(動画1:34~)。

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そして、これはプレミアリーグでマルシャルが直接関わったゴールとして50回目にあたるものだ。

実はこの数字、彼がユナイテッドと契約してからの期間で言えばどの選手よりも多いのだ。モウリーニョの下で支持を失っていたが、信頼さえあればその実力は発揮されるはずである。スールシャールがその触媒になった。

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