元審判員の意見も分かれた! アヤックスの得点は本当にノーゴールなのか

タディッチとクルトワの接触に注目 photo/Getty Images

アヤックスのニコラス・タグリアフィコがヘディングで押し込んだゴールは正当なものだったのか。VARによって取り消されたアヤックスのゴールが議論を呼んでいる。

13日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグでレアル・マドリードと対戦したアヤックスは、前半38分に混戦からタグリアフィコが頭で押し込んでネットを揺らした。当初はアヤックスの得点かと思われたが、VARの結果レアルGKティボ・クルトワの目の前にいたアヤックスFWドゥシャン・タディッチがオフサイドポジションにいたとの理由でゴールは取り消されたのだ。

ただ、タディッチは直接ボールに触れたわけではない。問題はタディッチがプレイに関与していたと判断するかどうかだ。興味深いのは審判員によって意見が分かれているところだ。

スペイン『MARCA』によると、元審判員のアンドゥハル・オリバー氏は「映像で見ると、正当なゴールのように思える。タディッチはクルトワの妨げにはなっていないし、彼は関与していない」との見方を示している。

一方スペイン『as』によると、元審判員のイトゥラルデ・ゴンザレス氏は「タディッチはプレイに関与している。GKは彼の影響でボールにチャレンジできなかった」とコメントしている。タディッチがクルトワのアクションを妨害したのかどうか、これは意見が分かれるところだろう。

スペイン『MARCA』のアンケートでも、アヤックスのゴールと認められるべきと答えた人は46%、オフサイドで取り消されるべきと答えた人は54%と大差がついているわけではない。この判定は試合の流れを大きく左右するものとなったが、人によって見方は変わってくる微妙なプレイだった。

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