先月になるが、毎年恒例の「デロイト・フットボールマネーリーグ」の2017-18シーズン版が公開された。
これは、世界的な監査法人であるデロイトが財務的な観点からみた世界の各サッカークラブのパフォーマンスと現状について解説した調査レポート。各クラブの財政を分析し、収入の額やその割合などをランキング化している。
注目の最新トップ20と、その収入源の割合をリストアップしてみた。
20位:ウェストハム・ユナイテッド(イングランド)
2018年のクラブ収入:1億9790万ユーロ(254.38億円)
- マッチデー収入割合:14%
- 放映権収入割合:68%
- 広告収入割合:18%
19位:ニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)
2018年のクラブ収入:2億0150万ユーロ(259.01億円)
- マッチデー収入割合:13%
- 放映権収入割合:71%
- 広告収入割合:16%
18位:ミラン(イタリア)
2018年のクラブ収入:2億0770万ユーロ(266.98億円)
- マッチデー収入割合:18%
- 放映権収入割合:48%
- 広告収入割合:34%
17位:エヴァートン(イングランド)
2018年のクラブ収入:2億1290万ユーロ(273.66億円)
- マッチデー収入割合:9%
- 放映権収入割合:75%
- 広告収入割合:16%
16位:シャルケ04(ドイツ)
2018年のクラブ収入:2億4380万ユーロ(313.38億円)
- マッチデー収入割合:19%
- 放映権収入割合:37%
- 広告収入割合:44%
15位:ローマ(イタリア)
2018年のクラブ収入:2億5000万ユーロ(321.35億円)
- マッチデー収入割合:14%
- 放映権収入割合:67%
- 広告収入割合:19%
14位:インテル(イタリア)
2018年のクラブ収入:2億8080万ユーロ(360.94億円)
- マッチデー収入割合:12%
- 放映権収入割合:35%
- 広告収入割合:53%
13位:アトレティコ・マドリー(スペイン)
2018年のクラブ収入:3億0440万ユーロ(391.28億円)
- マッチデー収入割合:19%
- 放映権収入割合:52%
- 広告収入割合:29%
12位:ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
2018年のクラブ収入:3億1720万ユーロ(407.73億円)
- マッチデー収入割合:18%
- 放映権収入割合:39%
- 広告収入割合:43%
11位:ユヴェントス(イタリア)
2018年のクラブ収入:3億9490万ユーロ(507.6億円)
- マッチデー収入割合:13%
- 放映権収入割合:51%
- 広告収入割合:36%
10位:トッテナム・ホットスパー(イングランド)
2018年のクラブ収入:4億2830万ユーロ(550.54億円)
- マッチデー収入割合:20%
- 放映権収入割合:53%
- 広告収入割合:27%
9位:アーセナル(イングランド)
2018年のクラブ収入:4億3920万ユーロ(564.55億円)
- マッチデー収入割合:25%
- 放映権収入割合:47%
- 広告収入割合:28%
8位:チェルシー(イングランド)
2018年のクラブ収入:5億0570万ユーロ(650.03億円)
- マッチデー収入割合:16%
- 放映権収入割合:46%
- 広告収入割合:38%
7位:リヴァプール(イングランド)
2018年のクラブ収入:5億1370万ユーロ(660.31億円)
- マッチデー収入割合:18%
- 放映権収入割合:49%
- 広告収入割合:33%
6位:PSG(フランス)
2018年のクラブ収入:5億4170万ユーロ(696.3億円)
- マッチデー収入割合:18%
- 放映権収入割合:24%
- 広告収入割合:58%
5位:マンチェスター・シティ(イングランド)
2018年のクラブ収入:5億6840万ユーロ(730.62億円)
- マッチデー収入割合:11%
- 放映権収入割合:42%
- 広告収入割合:47%
4位:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
2018年のクラブ収入:6億2920万ユーロ(808.77億円)
- マッチデー収入割合:17%
- 放映権収入割合:28%
- 広告収入割合:55%
3位:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
2018年のクラブ収入:6億6600万ユーロ(856.08億円)
- マッチデー収入割合:18%
- 放映権収入割合:35%
- 広告収入割合:47%
2位:バルセロナ(スペイン)
2018年のクラブ収入:6億9040万ユーロ(887.44億円)
- マッチデー収入割合:21%
- 放映権収入割合:32%
- 広告収入割合:47%
1位:レアル・マドリー(スペイン)
2018年のクラブ収入:7億5090万ユーロ(965.21億円)
- マッチデー収入割合:19%
- 放映権収入割合:34%
- 広告収入割合:47%
昨年首位だったマンチェスター・ユナイテッドが3位へ転落し、代わりにスペインの2強が浮上。トップはCL3連覇中のレアル・マドリーとなった。
【関連記事】2018年に取引されたスター選手、移籍金額TOP15
収入の割合を見てみると、マッチデー収入(入場料など試合関連)の割合が最も高いのは25%のアーセナル。チケットが高いと言われているが、それだけの価値を提供できているということだろう。
放映権収入はなんとエヴァートンが75%というかなり大きな依存度合いになっている。ニューカッスルも71%、ウェストハムも68%で、プレミアのチームは総じて高い。
そして広告収入はPSGが58%でトップ。かなり高いものの、以前はもっと大きな割合を占めていたことから、経営の安定化が図られていることが見て取れる。