小児医療費助成中3まで 子育て支援に重点 逗子市予算案

 神奈川県逗子市は2019年度、苦しい台所事情でも、子育て支援策に予算を割いた。

 通院にかかる小児医療費の助成対象を、現行の小学6年から中学3年まで引き上げる。ただし「無制限に実施できるだけの財源確保は難しい」(桐ケ谷覚市長)ことから、小6までと同様、所得制限を設ける。対象は840人を見込み、19年度当初予算案に関連費1億2800万円を盛り込んだ。

 心身ともに不安定になりやすい出産後の母親を支えるための妊産婦健診事業には2500万円を計上。産後健診の補助回数を1回から2回に増やすとともに、宿泊または滞在し、看護師や助産師らから授乳指導や子育てに関するアドバイスを受ける際、費用の上限額の7割を助成する。

 また、体験学習施設「スマイル」(同市池子1丁目)での学習支援や居場所づくり事業にも、100万円を計上した。

逗子市役所

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