江西省芸術団 優雅な演奏 孔子廟

 国内外で活躍する芸術家を多く輩出している中国・江西省芸術団(江西芸術職業学院、高瀾(らん)団長)の18人が15日、長崎ランタンフェスティバル会場の一つ、孔子廟(びょう)(長崎市大浦町)で、磁器の楽器を使った演奏や歌などを披露した。同団は16、17日は新地町の湊公園、18日は賑町の中央公園のイベントに出演する。
 同団は1951年に創立。プロの芸術家を育成する公立の短期大で、舞踊や音楽、演劇など六つの学部に約3千人が在籍している。ランタンフェスへの出演は初めて。
 孔子廟では雨の中、「磁器の都」と呼ばれる江西省・景徳鎮の磁器の楽器で、めでたい時に披露される江西省の民謡や日本の童謡「さくらさくら」などを演奏し、優雅な音色を会場に響かせた。
 これに先立ち、高団長ら関係者が、長崎市役所に田上富久市長を表敬訪問した。高団長は「お互いに交流することによって相互理解を図りたい。長崎の皆さんと春節(旧正月)を祝えることはうれしい」と話した。

磁器の楽器が織りなす優雅な音楽で観客を魅了する江西省芸術団=長崎市、孔子廟

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