サッカーの試合には欠かせない存在であるボールボーイ。
ここでは、『sportskeeda』による「ボールボーイからスターになった5人の大物選手」を見てみよう。
マテオ・コヴァチッチ(現クロアチア代表MF)
彼はまだ24歳という若さだが、そのキャリアの始まりを考えれば、非常にうまくやってきた。
この象徴的な写真は、2000年代のUEFAチャンピオンズリーグの試合でスティーヴン・ジェラードの気を引こうとしていた時のものだ。
当時ボールボーイだったコヴァチッチは残念ながらジェラードから袖にされてしまった。だが、それから10年以上が経ち、彼はCL優勝とワールドカップ決勝を経験した。
その事実はキャリアの成り上がり方を示すものだろう。さらに、キャリアはまだ始まったばかりとすら言える。
これからピークを迎えるであろう選手がすでにインテル、レアル、チェルシーでプレーしてきたのだ。ボールボーイから始まったキャリアを考えれば、すごい話だろう。
ファビオ・カンナヴァーロ(元イタリア代表DF)
イタリアカルチョ界のレジェンドであるカンナヴァーロ兄はボールボーイとしてキャリアをスタートさせた。
ナポリのプリマヴェーラで育った彼は当時在籍していたディエゴ・マラドーナのことをよく見ていたそうだ。
2006年には代表キャプテンとしてワールドカップ優勝に貢献。アズーリでの活躍とレアル・マドリーにいたことでよく知られているかもしれないが、その道のりは決して平坦ではなかった。
ただ、パルマ、ユヴェントスなどでもタイトルを獲得してきた勝者だ。
彼が史上最高のディフェンダーTOP10から外れることはないはず。それだけでタッチラインでボールを追うことからキャリアを始めたこの男についての認識は十分だろう。
ラウール・ゴンサレス(元スペイン代表FW)
スペインサッカー界における史上最高の選手として評価されるラウール。レアル・マドリーの主将だった男は、そのキャリアで数えられないほどのゴールを決めた。
そんな彼もボールボーイ経験者。アトレティコ・マドリーのカンテラ時代に時折その仕事をやっていたのだ。その後の成功ヒストリーは知っての通りだ。
クリスティアーノ・ロナウドに塗り替えられるまではレアル史上最多スコアラーだったラウールは、リーガ、コパ、CLのタイトルを獲得。かつてボールボーイだった男としては悪くない、いやこれ以上ないものだろう。
フィリップ・ラーム(元ドイツ代表DF)
FIFAワールドカップ、UEFAチャンピオンズリーグ、ブンデスリーガ、その全てのタイトルを獲得した選手はほんのわずかしかいない。ラームはそれを成し遂げたのだ。
ドイツ代表とバイエルンで主将を務めた彼は、ハードワーク、奉仕、献身という点において、完璧な模範だった。
11歳でバイエルンの下部に入団し、19歳でトップデビュー。アカデミー時代にはボールボーイも務めた。そして、クラブの全てを体現するまでに成長を遂げる。
そんなラームは、トップ選手たちと近くで接し、試合に関わるボールボーイの仕事が大好きだったそう。引退後には素晴らしいものだったとも述べている。
ヴェスリー・スナイデル(元オランダ代表MF)
オランダサッカー界のレジェンドになったスナイデルもまたボールボーイを務めていた人物だ。
彼のキャリアはタイトルに溢れているため、その過去は簡単に忘れられてしまうが、アヤックスのユース時代にボールボーイを務めることが多かったのだ。
トップデビュー後は神童として瞬く間にブレイク。レアル・マドリーやインテルでプレーし、ジョゼ・モウリーニョのもとでは歴史的3冠にも貢献した。
また、オランダ代表では同国史上最多となる134キャップを記録。7歳の頃にボールボーイだった男の途轍もないキャリアだ。