前回のおさらい
FGノットの強度検証を無事に終え、編集部Iさんに結果報告。
釣り好き!まっちゃん
いや~それにしてもノットって奥深いですよね。
先月からFGノット100セットは組んだんで今後もFGを極めようと思いましたよ(笑)
編集部I
まっちゃんさん非常に申し上げにくいのですが…
FGより簡単で結束強度も最強と言われるノットが流行しているみたいなんですよ。
釣り好き!まっちゃん
またまた~御冗談を~。テッテレーでしょ?(笑)
編集部I
それがテッテレーじゃないんですよ。その名は『SCノット』ガチで強いらしいです。
釣り好き!まっちゃん
Iさん…自分、強い奴に会いに行ってきます。
浮かれ気分も束の間。
編集部Iより衝撃事実を伝えられた“釣り好き!まっちゃん”は意味深な手紙を残し、ラインを仕入れにいくのであった。
▼前回はコチラ
FGノットの“焼きコブ”は絶対に必要!検証で分かった驚愕の数値
PEラインとリーダーの結束でお馴染みのFGノット。手順は人によってそれぞれですが、みなさんは『焼きコブ』を作成されていますか?面倒なの...
SCノットって?
正式名称:ショックアブソーブド・キャプテンノット。
新潟の遊漁船“アシストクラブ金進丸”の船長さんが考案したといわれるリーダーシステムです。
元を辿ると今から約10年前に誕生してはいるのですが、“素早く組めてとにかく強い”と使用するアングラーが急増しているのです。
組み方を確認!
結束強度が高いノットほど作業工程が多く、どうしても時間がかかってしまうのが一般的ですが、SCノットはこれまでの常識を覆すほど超簡単工程で結束が完了します。
さっそくやり方をチェックしていきましょう。
動画での解説はこちら
テスト時のルール
今回“スピード”と“強度”を測定するにあたりSCノットは『編み込み回数30回』『ハーフヒッチなし』『焼きコブなし』とシンプルに編んで締めこんだ状態でテストを実施したいと思います。
比較対象となる、FGノットとどれほど差がつくのでしょうか? 早速いってみましょう!
スピードテスト
迅速な対応が求められるフィールド状況において、結束スピードは釣果を左右する重要項目と言っても過言ではありませんよね。
FGノットはポピュラーな『編み込み12回・コブ有り・ハーフヒッチ12回』で組みたいと思います。
結果はこちら
- 実施回数,SCノット,FGノット
- ROUND1,1:19:45,2:23:30
- ROUND2,1:10:23,2:30:52
- ROUND3,1:20:12,2:19:44
- 平均スコア,1:16:47,2:24:42
私自身SCノットを組んだことが無く、数回練習しただけの付け焼き刃。
また根っからのFGノット愛用者なので『組み慣れていないSCノットの方が時間かかるんじゃない?』と予想しました。
しかし予想とは裏腹に、SCノットが1分以上の差をつけて圧勝するという衝撃結果。
組み慣れればもっと早くなる自信がありますので、スピード面では圧倒的にSCノットをオススメします!
強度テスト
スピードテストでは圧巻の勝利を見せてくれた“SCノット”ですが、魚が掛かりすっぽ抜けるようじゃハッキリ言って話になりませんよね。
PE1号+フロロ3号でラインの性能をどれほど引き出せるのか、結束強度を測定してみました。
結果はこちら
■SCノット(焼きコブ無し・ハーフヒッチ無し)
- 実施回数,SCノット 断線/結束強度,FGノット 断線/結束強度
- 1回目,5.40㎏/88.2%,5.10㎏/83.3%
- 2回目,5.25㎏/85.8%,5.00㎏/81.7%
- 3回目,5.60㎏/91.5%,5.10㎏/83.3%
- 平均スコア,5.42㎏/88.5%,5.07㎏/82.8%
PEラインを二重にし、リーダーにグルグル巻いて締め付けただけでFGノットの強度をあっさり超えてしまいました。
どうしても気になったので、SCノットに『焼きコブ』『ハーフヒッチ』を施してみました! 結果はまさかの……?
■SCノット(焼きコブ有り・ハーフヒッチ有り)
- SCノット,断線,結束強度
- 1回目,6.00㎏,98.0%
- 2回目,5.75㎏,94.0%
- 3回目,5.70㎏,93.1%
- 平均スコア,5.82㎏,95.0%
ほぼ初見プレイでこの強度。ヤバくないですか?(笑)
1回目なんて結束強度100%に迫る勢いに感動。
リーダーとPEが一体化したような感覚に、すっぽ抜ける気配すら感じませんでした。
これは言うまでもなくSCノットが勝利ですね。
また巻き回数が多いので結束部の横広がりを懸念していましたが、締め込むとFGノットより若干長さがある程度ですのでガイド抜けも心配なさそうです。
これは絶対オススメです!
検証結果の通り“スピード×強度”を兼ね備えた超高性能に正直驚きを隠せません。
私も今日からライン結束は『SCノット』を使用し、釣り友にもゴリ押ししようと思います。
是非皆さまもフィールドでお試し下さい!