MICEや新市庁舎整備方針 田上市長「方向間違いない」 長崎市議会開会、57議案上程

 定例長崎市議会は21日開会した。4月の市長選に4選を目指し立候補を予定している田上富久市長は、本会議の新年度施政方針説明で「これまで進んできた方向は間違いないと確信している」と強調、市長選で争点となる見通しのMICE(コンベンション)施設や新市庁舎の整備実現に向けても改めて意欲を示した。
 市長は、これまで少子高齢化に対応した新たな地域コミュニティーづくりや交流人口拡大の施策、行財政改革を進めてきたとし、「まちの基盤ができつつあり、市民に成果を実感してもらえる時期になってきている」と語った。一方、深刻な人口減少については「歯止めがかかっていない」と述べ、対策を強化するとした。
 質疑では、浅田五郎議員(明政クラブ)が、MICE施設や新市庁舎の整備費が新年度一般会計当初予算案(総額2132億3千万円)に盛り込まれていることを巡り「市長選の結果次第では凍結もあり得る」として予算計上の妥当性をただした。市長は議会で関連議案が認められてきた経緯を挙げ「しっかり完了させるのが責務だ」と述べた。
 本会議では、定例会会期を3月15日までの23日間と決め、予算・条例など57議案を上程した。26~28日と3月4日の一般質問は計15人が登壇する。

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