釣りで必須の“偏光サングラス”
釣りではロッドやリールといったタックルが注目されがちですが、偏光サングラスも釣果を伸ばすための重要なアイテムです。
本記事では偏光サングラスがどんなメリットを持つのか、また選び方はどうすればよいのかご紹介していきます。
偏向サングラスのメリット
「釣りでは偏光サングラスをかけたほうが良い」とはよく聞くものの、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
水中が見やすい
偏光サングラスをかけると水面の反射が軽減され、水中が見やすくなります。
魚影や障害物を見つけて狙うサイトフィッシングや、フカセ釣りでウキの動きが良く見えるなど、偏光サングラスの有無で大きく釣果が変わるでしょう。
目を保護してくれる
釣りではアワセがすっぽ抜けたり、魚の口から針が外れたりして、突然自分に向かってルアーやオモリが飛んでくることも。このような時でもサングラスがあれば、目を守ることができます。
また、太陽からの直射日光や水面からの照り返しをずっと受け続けると、疲労感も溜まりますが、偏光サングラスをかけておけば、この疲労感も感じづらいはずです。
おしゃれアイテムとしても役立つ
近年では釣りの時だけでなく、タウンユースで使えるようなデザインの偏光サングラスも多数販売されています。フレームの形がカッコ良いものや、ミラーレンズなどおしゃれに役立つアイテムとしても偏光サングラスはおすすめです。
偏光サングラスの選び方
様々なフレームやレンズの種類がある偏光サングラス。豊富なラインナップから自分自身に合う偏光サングラスを選ぶ必要があります。選ぶときには以下のようなポイントを踏まえて選んでみましょう。
フレーム形状
偏光サングラスで重視したいのがフレーム形状です。人それぞれで顔の形が違うので、まずはかけていてずれないフレームを選んでみましょう。
次に隙間から光が入ってこないように工夫された遮光性の高いフレームなのか、またおしゃれなデザインが良いのかといった順で選ぶと失敗が少ないです。フレームの形状には次のような種類があります。
▼スクエアタイプ
スクエアタイプは、レンズ周りが台形になっているフレームです。このタイプはウェリントンタイプとも呼ばれています。
偏光サングラスのフレームでは最もデザインが豊富なタイプです。釣りのみで偏光サングラスを使用するなら一番おすすめのタイプです。
▼ボストンタイプ
レンズ周りのフレームが丸みを帯びた形状をボストンタイプと言います。その形からラウンドタイプとも呼ばれます。
釣りの時だけでなく、タウンユースでも使っていきたい方におすすめです。
▼メタルフレーム
メタルフレームは、フレームがチタンやアルミニウムなどの金属で作られているタイプ。
細いフレームデザインはスマートさを演出し、カッコ良い印象を与えてくれます。
偏光度
偏光度とは、雑光をどれだけカットするのかといった性能を表しています。
偏光度はパーセントで表され、各偏光サングラスのスペックに記載されています。偏光度は高ければ高いほど雑光をカットしてくれますが、一方で視界が暗くなりがちといったデメリットも出てくるため、見やすさのバランスを取りつつ選ぶ必要があります。
可視光線透過率
可視光線透過率とは、光をどれだけ通すのかといった性能を表します。例えば可視光線透過率が30%であれば、30%の光を通し残りの70%は遮断するといったものです。
可視光線透過率が低ければ暗く感じ、高ければ明るく感じます。天気が良い時には可視光線透過率が低いもの、曇天の時には高いものが使いやすいです。
コーティング
偏光サングラスのレンズには、傷つきを防止したり、目の映り込みを軽減したりするコーティングがされているものもあります。
コーティングが施されているレンズだと価格は高くなりますが、その分見やすさや傷つきにくさの性能が向上されています。
偏光サングラスのレンズカラーごとの特性
偏光サングラスではレンズカラーによって特性が異なります。
それぞれの特性を理解して、時間帯や天候によって使い分けられるとベストです。ここでは基本となる3系統のレンズカラーそれぞれの特性をご紹介します。
グレー系
グレー系のレンズカラーは、どんな時間帯や天候でも使える万能さが魅力。
初めて偏光サングラスを買う方や、1本の偏光サングラスでどんな状況も対応していきたいという方におすすめです。
ブラウン・コパー系
レンズが赤みを帯びたブラウンやコパーのレンズカラーは、コントラストが強く出る特徴があります。
特に底が砂のように白い背景の場合は、抜群の見やすさを誇ります。魚影とをいち早く見つけたり、障害物を見つけたりしたい方におすすめのカラーです。
グリーン・イエロー系
グリーン・イエロー系のレンズカラーは可視光線透過率が高い傾向があります。このレンズカラーは曇りや雨、マズメ時といった太陽光が弱い状況で見やすさと明るさを確保してくれます。
偏光サングラスを数本持って、時間帯や天候で使い分けをする際には必須のレンズカラーです。
おすすめの偏光サングラス
ここではフレーム形状ごとにおすすめの偏光サングラスをご紹介します。
各メーカーのラインナップからデザインや価格が魅力の製品をピックアップしましたので、ぜひこの中からお気に入りの1本を見つけてみてください。
スクエアタイプ
▼オークリー ホルブルック
オークリー ホルブルックは、流行に左右されないオーソドックスなデザインが魅力。
レンズカラーに合わせたカラーのメタルリベットとブランドマークが、さりげなくフレームに取り入れられているのがとてもおしゃれな偏光サングラスです。
▼ゼクー ステルス
ゼクーは1996年に創業したジールオプティクスが、世界に向けて発信を行うために名称を変えたブランドです。
ステルスは、TALEX CR-39製ビッグシェイプの6カーブレンズで遮光性と広い視界を確保してある製品。とにかく見やすさを重視したい方は使ってみてください。
▼LSDデザイン Dフライマン スリム
Dフライマン スリムは、実売4000円程度の高いコストパフォーマンスが魅力の偏光サングラス。
価格を抑えつつアジア人の顔にフィットしやすいフレームデザインやずれにくいノーズパット、専用セミハードケースの付属は嬉しい仕様です。購入コストを抑えたい、複数のレンズカラーを揃えたい方におすすめです。
ボストンタイプ
▼レイバン RB2180F
世界中に愛用者が多いレイバン。RB2180Fは豊富なレンズカラーはもちろん、様々なフレームカラーがラインナップされているのが特徴です。
その優れたデザインは釣りの時だけでなく、タウンユースにもおすすめです。
▼オークリー ラッチ
ラッチはスケートボード界とのコラボで生まれた偏光サングラス。
軽量な素材と工夫されたフレーム形状で軽く快適な掛け心地をもたらしてくれます。シャツにクリップ止めできるピースが配置されているのも特徴です。
▼LSDデザイン Dフライマン
Dフライマンはフレームを幅広くし、隙間から光が入り込むことを軽減してあるボストンタイプの偏光サングラス。
カモフラカラーのフレームカラーがラインナップされている点は、ほかのメーカーではなかなか見られません。価格は実売4000円以下とかなりお手頃です。
メタルフレーム
▼サイトマスター ディグニティTi
プロの愛用者も多いサイトマスターから発売されているディグニティTiは、チタンをフレームに採用してある製品。
通常の眼鏡と同じ4カーブレンズは、自然な見やすさで疲れにくいのが特徴です。
▼ゼクー ドリオ
ドリオはチタンよりも軽量なアルミ合金素材をフレームに使用してある偏光サングラスです。
「墨入れ」が施された立体的デザインは、ほかには無い魅力あるデザインとなっています。
▼ダイワ DN-4366
お手頃価格のメタルフレーム製偏光サングラスが欲しい方には、ダイワのDN-4366がおすすめです。レンズには衝撃に強いポリカーボネイトを使用、さらに傷つきを防止するハードコートが施されているため耐久性も問題無し。
オリジナルソフトケースも付いているコストパフォーマンス抜群の製品です。
お気に入りの偏光サングラスで釣りに行こう!
偏光サングラスがある場合と無い場合では、釣果や一日の疲労感が大きく変わってきます。本記事でご紹介した選び方やおすすめ製品を参考に、ご自身に合ったお気に入りの偏光サングラスを見つけてみてください。