三崎市場の事務室料値下げへ テナント増期待、三浦市

 神奈川県三浦市は4月から、市三崎水産物地方卸売市場(同市三崎)の事務室使用料を約3割値下げする。建設時の起債償還が終了することから、利用者に還元する。関連議案を25日開会の市議会第1回定例会に提出する。

 使用料が下がるのは管理棟と卸売場棟。市は1平方メートル当たりの月額使用料(税抜き)を、管理棟で3477円から2232円に、卸売場棟で2634円から1854円にする。これにより、約50平方メートルある管理棟の事務室だと、約19万円から約12万2千円になる。

 市は、1994年に完成した市場の建設費を調達するため、約27億円を起債。2018年度に償還が終了する。

 市場管理事務所によると、2棟で計58室ある事務室の利用は半分以下にとどまっており、事務所は「値下げを機に、テナントが増えることを期待したい」としている。

三浦市役所

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