多選「良いとも悪いとも‥」厚木市長選受け、林・横浜市長

 現職の小林常良氏が4選を果たした17日の厚木市長選。横浜市の林文子市長は22日の定例会見で「多選」の是非について「良いとも悪いとも判断はつきかねる」と、見解を避けた。自身は現在3期目だが、次の選挙への出馬は「考えたこともない」ときっぱり。防災・減災対策など目の前の課題に注力する考えを示した。

 厚木市長選の主要な争点は「多選」。特に小林氏が市長の任期を「連続3期まで」とする努力規定のある多選自粛条例を提案、制定につなげた経緯が論戦の中心となった。

 林市長は「『市民のために』という政治家としての強い思いがあったと思う」と、小林氏の出馬に思いを巡らせた。

 一方、自身の4期目挑戦について問われると、「3期目を終えるまでに、やるべきことはたくさんある」と強調。優先課題に防災・減災、教育、高齢化などを挙げ、「そちらに今、全力投球しているので考えたこともない」と述べた。

横浜市の林文子市長(資料写真)

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