【平成の長崎】珍しい白いウツボ話題 九十九島水族館(海きらら) 平成28(2016)年

 珍しい全長約70センチの白いウツボが、佐世保市鹿子前町の九十九島水族館(海きらら)で展示されている。ウツボの地色はほとんどが茶色だが、担当者は「なぜ真っ白か全くわからない」と困惑気味。ネットなどで知った来場者の人気を集めている。
 ウツボは2月8日、同市宇久島で、はえ縄漁をしていた漁師が捕まえ、同館に持ち込んだ。同館担当者によると、遺伝的に色素が欠乏するアルビノと呼ばれる個体ならば赤くなるはずの目は、一般的な黄色。同館が写真を送り、特定を依頼したウツボ研究者からは「ユリウツボかヘリゴイシウツボのどちらか」と回答があったが、いずれも地色は白くないという。
 同館は今月7日、白いウツボの情報を、公式フェイスブックやツイッターで発信。早速ネットニュースで取り上げられるなど反響を呼んでいる。
 担当者は「普段は岩陰に隠れて、なかなか姿を現さない。白い蛇が縁起が良いように、顔を見ることができたら、幸せになれるかも」とPRしている。
(平成28年3月12日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

水槽内の岩陰から顔を出す白いウツボ=佐世保市、海きらら

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